オドーア突然退団

3月4日、京セラドームでのオリックスー巨人戦はテレビで放送され、2回今年巨人に入団のオドーアがオリックス先発カスティーヨの3-1後の5球目、低目直球を右前にライナーのヒットを飛ばした。後の3打席は中飛、左飛、三振。

 阪神はこの日、甲子園球場で練習。そのためベンチに持ち込んだiPhoneでオドーアの打撃を見ていた岡田監督は「低目は打ちよる」と評価した。入団が決まったときから気にしていた。その表れと見られたが、そのオドーアが26日退団すると巨人から発表された。

 阿部監督が開幕1軍から外し2軍で調整の構想を伝えると米国に戻りたいと申し出があったという。26日の全体練習にも姿を見せなかった。吉村編成本部長の経緯説明によると「彼の中で2軍に落ちて調整するのは受け入れられないというのです。何度も説得したが彼の気持ちは変わらず退団を申しでてきた。仕方なく受けいれました」。

 大きな期待の中、キャンプ半ばに来日。ところがオープン戦は12試合に出場したが34打数6安打打率1割7分6厘にとどまり本塁打も打点もなかった。球団が2軍落ちを最初に伝えたのはオープン戦終了の24日の試合後。阿部監督が吉村本部長とともに面談、開幕メンバーから外す事を伝えたが返事は「2軍調整は受け入れられない」。その気持ちは26日吉村本部長と2度目の話し合いでも変わらず退団が決まった。

 オドーアはレンジャーズに在籍した2016年、ブルージェイス戦で大乱闘を演じた。岡田監督は今年の巨人をマークしている。オドーアの加入も預かっていたと思われるが突然の退団に今のところ談話はない。

 外国人選手の勝手には阪神も苦労した。1997(平成9)年、グリーンウェルという大物が3億6,000万円で入団したがキャンプで腰を痛め帰国、5月に戻ってきたが今度は打撃練習中、自打球を左足子に当て骨折、「神のお告げ」と言い帰国、そのまま日本に来なかった。7試合に出ただけだった。

 オドーアの突然の退団で思い出した。吉田義男監督の時で後釜が見つからその年その年62勝73敗1分けで5位で終わった。

令和6年3月28日

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