前日の7日、岡田監督に3月29日の対巨人開幕戦先発を告げられた青柳が明けて8日、甲子園でのヤクルト戦にオープン戦初のマウンドに上がった。1回1死後オスナを3－2後歩かせ、中村三振の後サンタナに左前安打され1、2塁にされたが長岡2ゴロ。その後浮いていた直球が低めに決まり2回は1死後北村拓を歩かせたが、武岡遊ゴロ併殺。3、4回は各3人に抑えた。

　この間打線、ヤクルトの先発石川を攻め、1回先頭近本が左前安打、中野3ゴロ失で1、2塁の後大山が左前にタイムリーで1点、2回は2死3塁で近本が右前に打ち2点目。3回も続投の石川から無死佐藤輝の左中間2塁打を足場に3安打2四球で2点、代わった沼田から中野が中前に打ちこの回3点目、5－0にした。

　前日6連敗のチームについて問われると岡田監督｢15日の中日戦から勝ちにいく｣と約束した。と言いながら侍ジャパン6、7日の練習試合から戻ってきた中野と森下をこの日先発メンバーに入れた。3回までの5点はそれが刺激になったと思う。

　ところがこの5点で連敗ストップ、オープン戦初勝利といかなかった。8回6点を失い逆転される。青柳のあと漆原、浜地、椎葉とつなぎ8回は桐敷。2死後、岩田に遊撃内野安打。増田の右翼線ファールのフライをこの回右翼に入った前川が行き過ぎて捕球できずファール。後増田四球で1、2塁。北村恵四球で満塁。西田の遊ゴロを7回から木浪に代わり遊撃の小幡がベースカバーの2塁に悪送球で2者帰り、1、2塁もオールセーフ。

　連鎖とまるところ知らずで浜田の左中間の打球を中堅森下落としまた2者ホームインで4点入り5－4。長岡遊撃内野安打で1、3塁。この後代打内山が中前に打ち同点。公式戦なら交代だが続投の桐敷。北村恵に遊撃正面にゴロを打たせたが小幡またファンブル、逆転の6点目が入った。

　1イニング4失策で6点を失い連敗が7に伸びた岡田監督｢2アウトからやで。すごい事起こるね｣とあきれ顔。もっとも｢ミスした選手が1番痛みがわかっている｣で｢ごちゃごちゃ言わん｣そうだが、言わんところがこの監督の怖いところで先の試合で配球ミスをした捕手を以後ベンチから外している。4失策は決して無罪放免にはならない。それどころかしてはいけないばかりか今の阪神、処罰の発揮なくしてチームの立ち直りはない。

令和6年3月9日