雨で中止となった5日の楽天戦、阪神岡田監督はキャンプで長距離打者の片鱗を見せながら実戦テストの2月末の練習試合でヒットが出ず3月2日から北海道遠征から外れ2軍に落ちていた井上を1軍に戻し追試験で先発メンバーに入れたがあいにくの雨で試合中止、井上のチャンスも流れた。

　それについての岡田監督の｢いや、そういう事になるんよ。今日ライトでスタメンで行こうと思っていた。それがこういう事になる。なんか(そういう運命を)持ってるのかな。今日なんか出てホームランでも打ったら全然違う(評価は変わる)と思うけど。そうなる前に機会そのものが無くなってしまうというのも。これなんなんやろな｣というしみじみとした話。井上に対する思いが伝わった。

　予報は雨だった6日の天気、昼前にやみ楽天戦は予定通りおこなわれた。岡田監督井上を8番ライトで先発メンバーに起用した。2回の打席で中前にヒット、3打席目の7回1死2塁。楽天ターリーの2－1後の4球目、外角の変化球をとらえた打球、ライナーで左翼伊藤裕の頭上を越した。前日の岡田監督の｢今日なんか出てホームランでも打ったら全然違うと思うけど｣という話が思い出されたが打球はフェンスの根元にダイレクトで当たったが越えなかった。

　2塁打で2塁走者が帰った。9回の4打席目は右飛。｢もう少し速い真っすぐに対応して欲しいのはあるけどチャンスはチャンスや。この甲子園は置いとく｣言葉足らずを補充すると阪神はこの後引き続き8、9日ヤクルト、10日巨人と甲子園で3試合が予定されている。その間は引き続き1軍という事だ。本塁打にはならなかったが2塁打に褒美はあった。

　阪神3安打3失策で6連敗。

令和6年3月7日