木の葉の文
あなたの瞳の湖に
導かれて
森の中
もう誰も見つけられない
光る湖に魅せられて
水面に浮かぶ
木の葉さえ愛おしい
深く深く沈んで
苦しいか
木の葉の様に浮かんでいられようか
光を浴びる事は出来ますか
もしも傷つけられるくらいなら
深く深く沈み行こう
深い紺青の闇の中に
一筋の光が差したなら
木の葉という文を出そう
あなたが見せた傷跡に
木の葉をピタッと寄り添わせ
その痛みは小箱にそっと閉まっておく
湖面にそっと浮かべたら
やがて静かに
沈んで行くでしょう
そして
いつか
いつかきっと
水面に浮かぶ睡蓮
青い睡蓮の花となって
開く夢をみよう
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