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詩│シャボン玉の恋を

何故言えない 自分の拙さ
砂利道歩き 口唇を噛む

ラジオから 甘ーいラブソング
真顔で聞いて せんべいの音が
響く夜

心を砕いて恋すればだれもかも
辛いこともあるよね 
知ってる なのに
この恋心捕らわれ
手放せなくなる それも辛い

心を踊らせてよ私の手を取って
水平線の見える海辺で
さざ波の音だけで心を踊らせて

心の言葉はシャボン玉

シャボン玉とばそう

シャボン玉とばそう

わたしの恋心

シャボン玉みたい

あなたの素敵な歌声に

魅せられて返したいけど

私の言葉は軽くてすぐ消える

シャボン玉

けどそれでもストローから

放たれる瞬間はふるふると震えているのよ

追い息をフーっと吹けば

空に次々と光りの子が放たれる

すぐ消えてもかまわない

シャボンの向こうの

あなたが愛おしいから

笑顔をみたくて

フーっと吹くよ

シャボン玉とばそう

シャボン玉とばそう

わたしの恋心

シャボン玉みたい

ただの水滴泡となって 地に落ちて

泥まみれになっても

あなたの豊かな雨に打たれて

風に吹かれればそれでいい

扉のない夕波の道を歩く

水平線には蜃気楼 見えるのは

海辺の家か 灯火の街か

貝の吐くため息か

ルルルラララ

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