「というか人間に興味なさそう」 少しあってて、全然違う。 物心ついたときから、人とのかかわりは、いつだって神経をすり減らすものだった。みんなを傷つけないように、みんなが少しでも面白がってくれるように、人の顔色を窺って、この人は僕が何をしたら喜ぶのか最大限知恵を絞って、10数年間生きてきた。 そして、いつからか、外から家へ帰ると、骨組みを失った紙細工のようにグシャッと、椅子に沈み込むようになった。いつだって、嫌われてしまったかもしれない人の背中や、僕の反応に不満げ