超加工食の腸内細菌叢への影響と神経変性疾患におけるその役割

栄養学
第71巻、2020年3月、110609
レビュー
超加工食の腸内細菌叢への影響と神経変性疾患におけるその役割
著者リンク オーバーレイパネルを開くEdwin E.Martínez LeoM.Sc.Maira R.Segura CamposPh.D.
https://doi.org/10.1016/j.nut.2019.110609
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ハイライト

超加工食品の消費は、慢性代謝性疾患発症のリスクを高める。

腸内細菌叢組成の変化は神経変性疾患の発症に関係する。

脂肪と単純炭水化物を多く含む食事は、神経炎症と認知機能の低下と関連している。

腸内細菌叢の状態は、神経炎症、認知機能低下、超加工食品の消費との関連性評価における臨床マーカー候補となりうる。

概要
現在の食事パターンは、慢性代謝性疾患の発生に直接関連する環境因子である超加工食品の高消費と食物繊維および野菜の低消費によって特徴づけられる。食事は腸内細菌叢の多様性と機能性に影響を与える環境因子であり、食事の変化はそのホメオスタシスに直接作用する。欧米型食生活の特徴である超加工食品による腸内環境は、低悪性度の全身性炎症および酸化的変化のトリガー因子として認識されており、神経変性疾患(NDs)の発症に有利である。本総説では、系統的な検索から、現在の摂食パターンと微生物叢の調節異常との関係および認知機能低下の発症への影響について分析する。NDsの診断は通常、後期に行われるため、このレビューは、超加工食品へのアクセスと開発に関するより厳格な公衆衛生戦略を模索することの重要性を強調している。


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