パキスタンでは、女性の伝統的な民族衣装に、サルワール・カミーズとレヘンガ・チョリというドレスがあります。サルワール・カミーズは、パキスタンの女性が一般的に着用する民族衣装です。いっぽう、レヘンガ・チョリは、結婚式やお祭りなどフォーマルなお祝いの行事に着用する衣装です。

サルワール・カミーズ

パキスタンでは、あらゆる年齢の女性が着用する民族衣装です。普段着、カジュアル、フォーマル、セミフォーマルに適しており、個人の好みに合わせてさまざまなスタイルや生地でカスタマイズできます。これは３つのコンポーネントで構成されています。

カミーズ：カミーズは、短いものから足首までの長さまでさまざまな丈の長いシャツです。通常は、同系色または対照的なサルワール（ボトムス）とドゥパッタ（スカーフ）を組み合わせます。

サルワール：サルワールはゆったりとしたボトムスで、腰紐を結んで履くため、とても快適で動きやすい仕様になっています。膝から足首までがタイトになっている「チューリーダール」、裾がラッパ状に広がった「ベルボトム」など色々なデザインがあります。

ドゥパッター：ドゥパッターは幅広の長い布地で、スカーフとして着用したり、肩に掛けたりして着用します。寺院に入る際には頭を覆うために使用したり、パーティーではプリーツ状に折りたたんで片方の肩にかける場合もあります。

レヘンガチョリ

伝統的なアンサンブルで、結婚式やお祭りなど、フォーマルなお祝いの行事に着用する民族衣装です。これは３つのコンポーネントで構成されています。

チョリ：チョリは、レヘンガを引き立てる、へそ出しのぴったりとしたブラウスです。さまざまなネックライン、袖の長さ、装飾を付けることができます。

レヘンガ：レヘンガは、刺繍、スパンコール、ビーズ、その他の装飾要素でたっぷりと飾られた長いフレアスカートです。多くの場合、複雑な職人技が施されており、ゴージャスで重量感があります。

ドゥパッター：サルワールカミーズと同様に、レヘンガチョリはドゥパッターで完成します。ドゥパッターは頭や肩に掛けたり、装飾アクセサリーとして使用したりします。

サルワール・カミーズとレヘンガ・チョリは、どちらも伝統を保ちながら、現代のファッショントレンドを取り入れるために進化してきました。パキスタンのファッションデザイナーは、伝統的な工夫を残しながら、多様な趣味や好みに合うるスタイルを生み出しています。