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仕事と治療の両立を考える

仕事中に突然襲ってくる片頭痛。じっと痛みをこらえていると眉間に皺が寄り、機嫌が悪いのかと誤解されてしまいます。私の知り合いは偏頭痛を発症すると蛍光灯の光が耐えがたく、職場から逃げ出したくなるそうです。この片頭痛、実は男性よりも女性の方が圧倒的に多く、世代によっては3倍以上とのこと。発症すれば仕事にも大きな影響が出ます。調査によれば生産性は半減するそうです。もう少し職場での理解を深めようと啓発を始める企業も出てきました。

https://style.nikkei.com/article/DGXKZO68414560S1A120C2TY5000?channel=DF130120166018

片頭痛に限らず、生理痛や更年期、糖尿病など自分が抱える苦しみを周りに理解してもらえないのはつらいもの。

ヤンセンファーマ株式会社の調査によれば、働く人の約3人に1人が「現在、定期的に通院が必要な持病(医師から診断された疾患)がある」そうです。半分以上(55%)の人は日常や仕事に影響があると回答しながらも、上司に持病を伝えている人は32%にとどまり、上司や同僚といった周囲の人たちに「自身の病気のことを言いにくい」「サポートを期待できない」という状況にいます。同社では病を抱えながら働く人が、周囲の理解を促しながら仕事と病との調和をとり、病があっても自分らしい働き方を選択できる「ワークシックバランス」を提案しています。

日本人の平均年齢は今、48歳くらいです。もはや100㍍を全力で走ったら転んで入院しかねない年齢です。平地を歩いていたってつまずくのですから。当然、働き方も変えなければいけません。40年前は約34歳でしたからみんなで一斉に走ることができましたが、これからは一人ひとりが自分の体調に合わせた働き方をデザインする必要があります。企業や組織には、一人ひとりの働き方をサポート役割が今まで以上に求められるようになります。

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