あの人に最初に始業式で会った時、あーこの人なら付け込めそうだなーこの人被虐待児だろうなーって何となく感じた。だから授業を受け持ってくれた時、チャンスだと思った。我儘で問題児の振りをして私のつらさをわかって欲しいと思った。そういう方法でしか誰もわかってくれないと思ってたから。
案の定、ちょっとずつ距離を縮めていって(半ば強引)やっと自分の悩みを話すところまで漕ぎ着けた。そこからはもうエスカレートしかしなくて、あの人の昔の話もしたし私のいろんな話も喋った。喋り尽くした。そこからだろう話ではなくなったのは。だって喋り尽くしたから、もう話す事なんてないから。私の十八番。大人に対しての対応はこれしかないと思ってた。最悪最低でも救って貰えると思ってたから、好きだったから。私も直接ファブリーズを背中にかける無邪気な仲になりたかったよ。

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