沈黙

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私がいちばんしあわせな(後編)

自分のこと全部、投げ出して好きな人について行った。大正解だった。生きててよかったと思えた。生きてきた中で最高に幸せだと思った。世界が本当に色がついて見えた。 大学を途中でやめたり、地方に行かなくてはならなかったり、環境はガラリと変わった。そのせいで辛くなることもあったけど、好きな人と一緒にいることができる喜びを噛み締めることもできた。人間になれた。 そしてまた2人で東京に戻って、新しい生活が始まる。第2章。本気で頑張りたい。口だけでも思えてるだけすごい成長だ。

    • 東京事変について

      最近彼氏に教えてもらって東京事変を聴き始めた。東京事変の曲は、なぜだか分からないけど色が見える。しかも、のっぺりした色ではなくて、みずみずしい立体的な色。 吸い付くような水色だったり、ふわふわの紫色だったり、コインが錆びたようなガビガビしたオレンジのような黄色だったり、すごく揺さぶられる。 ただ歌詞が良いとか、声がいいとか、そんなものを飛び越えて、作曲者と何か心が通じることができるような気がする。

      • 成人式

        成人式には出ない。前撮りもしない。皆がキラキラしているのを見ると悔しくて腹が立つ。私だって自分好みの振袖を着て、楽しく話したい。だけどそんなお金も無くて話す友達も殆どいない。 高校の卒業式の時、皆袴を着ている中で、なんちゃって制服に黒のダウンを着て、式には参加せず証書だけ貰いに行った。皆がキラキラしてるのを見てかわいくて辛くて悲しくて腹が立って涙が出る前に校舎を出た。こんなに汚い感情がいっぺんに出るんだ、と思いながら通行人がドン引くぐらい泣きながら走って帰った。その日は雪だ

        • 哀しくて怖い

          昔好きだった人がインスタを始めていた。インスタどころかTwitterやLINEもインストールしてない人だったのに。どうしたのかな、今の彼女の影響かな、そんなことを思いながらフォローしてみた。既にフォロワーは何人かいて、その中に今の彼女がいた。私より今の彼女の方がフォローしたの先だったんだ、って落ち込んでいるとフォローが返ってきた。なんとタグ付けされた投稿まである、キャラ違うじゃん。私は、怖い顔してて根暗で死んだ目をしてる君が好きだったのに。 結局、タグ付けされた投稿の写真は怖

        私がいちばんしあわせな(後編)

          もうやり直せないと思っていた

          ずっと寂しく苦しいままで生きていくんだと思ってた。そんなこと無かった。変われるし代われる。なんにだってなれる、慣れるんだ。

          もうやり直せないと思っていた

          耐えた

          過食の気持ちに耐えた、自傷の気持ちに耐えた、成長した、絶対。余計なことはしない、超熟のパンも言ってた気がする。

          耐えた

          あの人に最初に始業式で会った時、あーこの人なら付け込めそうだなーこの人被虐待児だろうなーって何となく感じた。だから授業を受け持ってくれた時、チャンスだと思った。我儘で問題児の振りをして私のつらさをわかって欲しいと思った。そういう方法でしか誰もわかってくれないと思ってたから。 案の定、ちょっとずつ距離を縮めていって(半ば強引)やっと自分の悩みを話すところまで漕ぎ着けた。そこからはもうエスカレートしかしなくて、あの人の昔の話もしたし私のいろんな話も喋った。喋り尽くした。そこからだ

          私が1番しあわせな

          今、しあわせと不幸が向かい合わせになっている。もしかしたら、嫌な事から全部逃げて新しい人生のスタートを切る事が出来るかもしれない。もしかしたら、嫌な事全部と私1人が取り残されて地獄を彷徨うかもしれない。どちらになるかはまだ分からない。自分の気持ちを伝えて頑張りたいと思う、頑張るくらいなら死にたいとも思う。見たくない聞きたくない話したくないなのにしあわせになりたい、我儘に育ってしまった。

          私が1番しあわせな