【ストグラ】航空機ディーラーの一件が面白かったという話

2月18日に牧田ここなさんと市長による面談があった航空機ディーラーの一件について、2/26に豆やんさんが航空機ディーラーのオーナーに決定しました。この決定までの物語が面白かったという話です。


このディーラーの選定は当初オークションにて決定するというアナウンスがあったようです。そこで立ち上がったのが牧田ここなさんと豆やんさん。

サラっとこの一件を追う分には『MOZUの忠告で豆やんが辞退させられたが市長の任命で豆やんがディーラーになることが出来た』というものであり、この部分から「黒の圧力に屈しなかった」や「ギャングに一泡吹かせてやった」のような感想を持った方もいると思いますが、この物語はもう1歩踏み込むことが出来る要素があったので、自分の知る限りのことを共有できればと思った次第です。


今回の一件の流れ

この物語は立候補者2名の他にMOZUが大きくかかわっています。
その中でもヴァン・ダーマ―、銭形や一郎、多良里ずぅ(MOZUと仲が良い白市民)が関係してきます。

ヴァンダーマ―は今回の一件を当時ここな側に融資する構えを見せていました。
ただ、ここな側(麻林ラル、大川)の理念が白市民のみで立ち上げるというものだった事を聞き、それに賛同する形で融資は取りやめる構えを取りました。
他にも無島かなさん(カジノオーナー)とウェスカーさん(餡ブレラのボス)にもコチラにも相手側にも出資はしないでほしいと、資産を持っている黒側の人間には関与しないようにここな側は話をしていたようです。

また別口で銭形さんとずぅさんは中の良い豆やんと株式という形で出資を集い、豆やん自体は白市民であるが立ち上げ資金はMOZU寄りの金を多く含んだものとなっていました。
この話を銭形がヴァンダーマ―(ボス)に持っていくわけですが、ボスにこの話をした時点でボス自身はここなの「白市民だけで建てる」とうのに賛同することを口にしていたため、部下である銭形の行動はMOZUとして矛盾を生むものでした。

ヴァンダーマ―の航空機ディーラーへの期待としては、
・犯罪者として公務員に金を流したくないため、鳥野エアー以外に航空機ディーラーが欲しい
・黒側を入れないことで、黒→白への金の流通を作りたい
・黒→黒の金の流れは既に存在するし、他ギャングに金が流れることも好ましくない
というのがあり、同組織の手が航空機ディーラーに入る事も避けようと思ったようです。
※購入自体を白市民にすればオーナーが誰でも関係ないのでは?と思うかもしれませんが、ストグラの職業は購入時に何割かが会社に入り、そこからボーナスや運営資金を賄うため、間接的に同社の人間に金が渡ります。

ヴァンダーマ―はここで「銭形と多良里が豆やんに出資している」というカードを得たことと、ヴァンダーマ―が1つお願いを受けたことでさらに行動を起こすことを決めました。
お願いというのは、ある人が「航空機ディーラーの候補者に面識があるなら入りたい意志がある事を伝えてほしい」というニュアンスの物でした。

コレについて、ヴァンダーマ―自身は1つ返事をしたのみで、その後一切話題に出さなかったところがMOZU観測者にはたまらなく美味しいものでしたよね!(力説

ヴァンダーマ―はその後、銭形と多良里に出資をストップするようにと連絡を入れ、ここなに再度会うことにしました。
そこでヴァンダーマ―はここなに対立候補にMOZUの関係者が2人出資していることを伝え、これを潰すことで40億相当の競り合いを潰せるので、出資を断られたため金は出さないが、恩は売ったぞという話をし、ディーラーになった際、雇用についてある制約をつけさせました。
それが「社員を雇う際は徹底的に調べ、白市民である者のみ雇用しろ」というものでした。
なぜこの要求を突き付けたかというのは先ほど書いた「ある人」がこれに該当するためです。願った人の名前は一切ださず、採用条件を絞らせる事で「ある人」の雇用確率を上げるものでした。

ここなさんはこの話で対立候補の出資を潰すという部分について曖昧な認識となっています。『潰す』という意味を『関係者の出資を握りつぶして出資額を下げる』か『対立候補自体を潰す』かがハッキリ読み取れていなかったようです。それよりもヴァンダーマ―の要求が普通の事過ぎて意図が見えないため、そこに気を取られてしまった感がありました。

その話の後、MOZUの物件に豆やんが呼び出され、オークション自体を降りるようにヴァンダーマ―から圧力を掛けられることになります。
豆やんはこれを飲む形で辞退すると口に出しています。

ヴァンダーマ―自身は、黒と関わるのであればプロセスが大事であると考えており、今回の件はここなと違い豆やんがボスと面識が無かったためにつぶされる結果となった。今回対面したことで1つ繋がりが出来たとし、次回何かあった際には別の結果もありえるだろうとしています。
銭形にももっと早い段階で話を持ってきて面通しが出来て居れば違う結果はあり得たという話もしていました。

しかしこの会話の裏で、航空機ディーラーの決定はオークションではなく、
面接に変更されており、これはヴァンダーマ―の知る部分ではありませんでした。ヴァンダーマ―は『豆やんの資金ではここなに太刀打ち出来ないため、結果負けるなら損失を軽減する為に辞退させる』という考えだったのが、普通に潰す形となったものとなり、周りからの見え方も本人の認識とはズレたものとなったと考えます。

面接当日は役所にここな側のみが現われ、別口で天王寺(豆やん側)がボートディーラーの件で社長室に同席する形となりました。
面接についてはここなは白市民の身で黒を相手に航空機の商売をする事を念頭に置いた説明を行っていましたが、この点について明言はありませんが、市長の採用条件からはズレていたという印象がありました。
白市民ではわからない黒市民に対する航空機のアピールポイントをリサーチしていた点についても、リサーチ力の評価ではなく、航空機への愛着の部分を重視した返答であったように感じます。
その点もあったかは不明ですが、天王寺からの豆やんが「半泣きで辞退を伝えてきた」という説明もあり、決定は後日に伸びました。そして市長判断で航空機のオーナーは豆やんが任命される形となりました。

面白い点

これのどこに面白い点が隠されているかというと、結局MOZUの思惑とずれる結果となったが、豆やんが航空機ディーラーを勝ち得たのは巡り巡ってMOZUに利益をもたらす道につながった点です。
結局オークションで無くなった為、株式の件がどのような形となるかは現状では読めない点ですが、多良里と銭形は今後関わる形になるだろうし、多良里は社員として雇用される位置になった為、それだけでもMOZUにとっては利益となります。
それに加え、この話のジョーカーは多良里です。

多良里は不動産屋であり、メカニックの白市民というのが町に通ってる顔で、職業柄色々な人に面識を持つ立場となっています。
ただ、彼女は元々MOZU専属(ヴァンダーマ―専属)のクラフターであり、白市民パスの実装によりMOZUとの関り方が変化して今に至ります。
多良里は常々ヴァンの利益になる為にどのような行動をとればいいかと悩んでいた際、導いた答えが『不動産屋』になるというものでした。
その後メカニックにもなり、2つの職と市民の情報、依頼されたクラフトを行うことでヴァンダーマ―を手助けしていました。
それについてヴァンダーマ―は「人見知りだった多良里が今は街に馴染んで居て良かった」という感情を持っていました。

しかし先日、ヴァンダーマ―と多良里の対話から多良里の真意が読み取れる部分がありました。自分は人付き合いが苦手だが、MOZUの為に不動産屋になり人と関り、メカニックで人と関り、ついにはJTSの北支店を買い取って北にMOZUの町を作る足掛かりを作った。街の経済を担う役員のユアナさんにも北の町の開発について話をしている。というMOZUへの並々ならぬ貢献のために行動しているというのを打ち明けられました。
今回の航空機ディーラーの販売所についても北の砂漠地帯です。多良里が航空機に関わったのも、北の町をMOZUのものにするというものの1手であると強火の観測者的には勘ぐってしまうポイントです。

ヴァンダーマ―視点を見ているだけでも口にしない思惑を推し量る楽しさが詰まっていました。
対立という構図は批判的なコメントを生みやすいですが、この構図自体を演者の方が盛り上げようとキャラを動かして共に作っているわけで、浴びせるのは下げる発言ではなく、応援の声にしてあげてほしいなと観測していて思う次第です。

・ヴァンダーマ―のある人からの願いの応え方
・多良里に思惑はあるのか?
・ヴァンダーマ―の意図には反したが、MOZUの利になる可能性がある点
この3点が個人的にMOZUの外からは見え辛い今回の隠された魅力だったと感じています。

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