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自問自答ファッション教室を受けたらコンプレックスが解消した話

こんにちは。豆腐です。
先日、自問自答ファッション教室に参加してきました〜!


当日まで

あきやさんのことは2年ほど前から存じていましたが、自問自答ファッションの教えは実践できている!と思い込みイメコンに走ってしまった私。

一通りイメコンを受けてみて、やっぱり私には自問自答ファッションしかないと確信し、教室に申し込みました。もともと人気の教室ですが、あきやさんがご本を出版されてからさらに倍率が上がっていると分かっていたので、当たるまで応募し続けるぜ!と意気込んでいたらラッキーなことに当選しました!
あきやさんから事前のアンケートが送られてきたのですが、私が参加する日までは3ヶ月ほどあったので、それまでにファッションの悩みも変わるかもしれない…とギリギリに出そうとあたためていたらうっかり締め切りを過ぎてしまいました…。
なのにあきやさんからの返信は大変優しかったです…。私のとっ散らかった悩みが簡潔に、分かりやすくとまとめられた返信メールに「ああ、この方ならきっと私の悩みを受け止めてくれるわ…」と涙が出ました。

自問自答ファッション教室当日

当日はCABaNのボタニカル柄ワンピースを着ていこうと思っていたのですが、数週間前にうっかり破いてしまい…。

いつもはシャツを脱ぐように頭から脱いでいたのですが、横着して足側から脱いだらお尻に引っかかって縫い代が抜けました。横着してはだめですね…。午前中に修理屋さんでワンピースを引き取り、着替えてから向かいました。

そして遂にあきやさんとご対面!!!!
いつもツイッターなどで交流させていただいていたので、初めてお会いした気がしませんでした。優しくてハッピーなオーラ全開で、この人にならなんでも話せる~!と安心しました。
ガールズの皆さんもとってもおしゃれで、皆さん何に悩んでいるんです…?と疑いたくなりました。特にモノトーンスタイルのガールズ、私が目指したい雰囲気そのままでは?と思ったほどです。あきやさんも「今日はおしゃれ回です~😊」とおっしゃっていました。

コンセプトのキーワード探し

ガールズのレポでもおなじみ、【可愛い・きれい・かっこいい】問題です。あらゆる言葉をあきやさんが読み上げてくださるので、どう感じたか分類していきます。ガールズが言う通り、人によって感じ方がまったく違って興味深かった!他の方の感じ方を聞いて「そんな風に思うのか~」と驚きがあったり「分かる~!」と共感することもあり大変面白かったです。

個人的に一番興味深かったのは【かっこいい】という言葉。
私自身「かっこいい」と言われることが多々あるのですが、あまり嬉しくはないんです。なんなら拒否反応すら出てしまいます…。でも私が憧れるキーワードには「かっこいい」が確実に入っている。「かっこよくなりたい」と思って過ごしています。
なぜなのかよーく考えてみたのですが、私にとって【かっこいい】とは、内面のことなんです。でも、私の内面はかっこよくないんです。他人から向けられる【かっこいい】は、私の外見に対して言っていることなので「本当は全然かっこよくないのにな」と思ってしまうんですよね…。
あきやさんから「豆腐さんの思う『かっこいい』はどういうことですか?」と質問されたときに「自立していること、強いこと、優しいことですかね…」と答えたら「少年漫画の主人公みたいですね!」と言われました。確かに~!私はルフィに憧れているのか…?

お金も才能もあったら何したい?

ここから更に自分を深掘りしていきます。
自分にはやりたいことなんてないと思っていました。お金があっても何もしたくない…なんならずっと寝ていたい…強いていうなら好きなアイドルのワールドツアー全通かな…なんて考えていました。でもガールズのレポを読んで、そういうことじゃないんだ…!と気づきました。
実は教室当日まで、やってみたい経験や行きたい場所を考えてみても何も思いつかなかったんです。ところがあきやさんを目の前にした瞬間「パリコレのフロントロウでショーを見たいです!」と口からこぼれ出ていました。これには自分が一番びっくりしました。家で寝ていたいと思っていた人間が、パリ!!!?
このあたりから自分が抱いていた願望に気づき始めます…。

ファッションコンプレックス

ここからは私のコンプレックスの話です。
幼い頃からお洋服が好きでした。ファッション関係の仕事に就きたいという夢を抱き、都内の学校に進学しました。
ファッション関係の仕事、とぼんやり考えてはいたけれど、実際何になりたいかは自分でもよく分かっていませんでした。服飾の学校を出ても就ける仕事の幅は少なく、私の学校の卒業生は販売員として就職するか、服飾系ではない仕事に就く人がほとんどでした。
私は売る側より作る側の仕事がしたかったので、デザイナーとして企業に就職することを目指し、就職はせず企画やデザインの勉強を始めました。アパレルメーカーで雑務のアルバイトもさせてもらいました。そこで初めて企業デザイナーさんのお仕事を間近で見ることとなりました。その会社では、コートやジャケットなどの重衣料と、ブラウスやスカートなどの軽衣料を担当するデザイナーさんが分かれていました。 重衣料担当の方は一年中ひたすらジャケットのデザインをするのです。会社によって異なると思いますが、メーカーさんによっては更に細かくチームが分かれていると聞きます。決められたアイテムを一年中ずっと企画・デザインの繰り返しです。企業デザイナーさんのお仕事を見た私は、正直なところ「きついお仕事だな…!」と思ってしまいました。

何者かになりたかった
デザイナーを目指しているくせに、デザインの授業は苦痛でした。
作りたいものが何も浮かんでこないのです。自分の感性を生かした仕事がしたいと思っていたけど、やればやるほど何者にもなれない自分を自覚して落ち込むばかり。それでも、何かを生み出したかった。でもデザイナーの適性はありませんでした。オリジナルの感性なんて持ち合わせていなかったし、表現したい世界観なんてなかったんです。今ならインプットが足りなかったんだと分かりますが、多分どれだけインプットしていたとしても、私はデザイナーにはなれなかったと思います。
そしてその頃、世の中はファストファッションブーム。日本に上陸したH&MやFOREVER21が話題で、「アパレル業界は先細り」なんて言われていました。ただでさえアパレル業界のお給料は、あまり高くはありません。特に販売員さんは正社員でもお給料がとっても安いんですよ…!

いつか自分の稼いだお金で可愛い服を買って、毎日好きな服で過ごしたい。ボロアパートから引っ越したいし、学費の返済だってあるし、将来のために貯金もしたい。だけどその願望はアパレルの仕事をしていては叶わなそうだぞ…とに気づき、アパレル業界に見切りをつけ、異業種の会社に就職してしまったのです。

おしゃれな人への憧れ
私にはリアルファッショニスタの友達がいます。パリや東京のコレクションでショーを行っているブランドの展示会で、ボーナス全額をつぎ込むような子です。私が妄想クローゼットに入れている服を日常で着ているのです。
その子の話をあきやさんにしたら「その人は日本トップ2の顧客さまです…!」とおっしゃいました。その瞬間、すとんと胸に落ちたんです。
なーんだ、私は日本トップ2の人と比べていたのか…!そりゃ比べるだけ無駄だよね!と。

ファッション雑誌のエディターやおしゃれピープルに憧れ、友達を羨む私は【ファッション業界から逃げた人】というコンプレックスをずっと抱いていました。本気で服が作りたいのなら服飾の専門学校に行けばよかったのに、そういうわけでもなく何となく学校を選んでしまった。ファッションのために生活費や貯金を削れる心意気はない。薄給で好きな業界で働く覚悟もない。「私はファッションのために生活を投げ出せない…だからファッションが好きだと言う資格なんかないんだ…」と思い込んでいました。

憧れている人

コンセプト探しの話に戻ります。
私が憧れている人は、吉田ユニさん、野田凪さん、黒河内真衣子さん、MIKIKO先生、山内マリコさん、YUKIちゃん、木村カエラちゃん、梨本威温さん。ジャンルはバラバラですがみんな【自分で何かを生み出す人】です。

梨本威温さんは元ジャニーズJr.の振付師さんで、嵐の楽曲の振り付けやコンサートの演出をしている方です。一度コンサートでご本人を拝見したことがあるのですが、そのオーラに目が釘付けになりました。黒のロングコートにパンツ、黒髪という全身真っ黒のスタイルでタブレットを片手に持ち、颯爽と通路を歩く長身の男性。後ろを歩いていたアシスタントと思しき女性も全身黒。明らかにクリエイターな雰囲気に「かっけー!」と思ったんです。というエピソードを話したら、あきやさんから「それです!」とお言葉をいただきました。

ここであきやさんから「誹謗中傷のない世界だとしたら、顔出ししたいですか?」「目立つとしたら自分自身ですか?それとも自分の作品ですか?」という質問が投げかけられます。
私は自分自身が目立ちたいわけではないんですよね。もし誹謗中傷がなくても顔出しはしたくないなと思いました。
実は今でもこうやってnoteを書いたり、ツイートするのは緊張します。呟きをリツイートしていただいたり皆さんが反応してくれるたびに、内心「うわーーーーー!」って取り乱していますし、いいねの数に比例してツイートを消したくなってしまいます…。面倒な奴ですよね。笑
もちろん「反応しないで!」って言ってるわけではありません!本当に嫌だったらやめていますので。見ていただけることは本当に嬉しいです!

こんな私なので、自分自身は目立ちたくない、一生モブでありたいと常々思っています。でも自分のクリエイションが目立ってくれるのは嬉しい。才能があったら、何かを生み出す人になって、自身の作品で人々に驚きを与えたい。自分だけの世界観を表現してみたい…とこの辺りでコンセプトがだんだん見えてきます。

コンセプト決定!

ファッションにコンプレックスを抱え、何者かになりたかった私のコンセプトは
自分があって個性的でセンスがあるオドロキを与えるアートディレクター
に決定しました!!
主張が、つよい!!!!

なぜアートディレクターなのか?ファッションデザイナーを目指していたなら、デザイナーになりたいんじゃないの?と思うかもしれませんが、私がしてみたい経験はショーのフロントロウに座ることなんです。ファッションショーでコレクションを発表する人じゃなく、それを見ている業界の人になりたいんです。
それにディレクターなら色々なことができます。ファッションにこだわらず、アートだったり、演出だったり、小説だったり、ジャンルにこだわらず様々なものを生み出せると思ったからです。

ところで、事前アンケートで【どんなスタイルになりたいか】を聞かれた際の私の回答はこちら。

・都会的で洗練された上品な雰囲気の中に、自由と遊び心があるスタイル
・内面にも合っていて、外見にもそこそこ合っているスタイル
・かっこよさと女性らしさの両立、メンズライクな中にも女性らしさやエレガンスさを忘れないスタイル

これらのワードが一つもコンセプトに入ってないな…!?と自分でも驚きだったのですが、私が服を選ぶときに意識していることそのものなのであえてコンセプトに入れなくてもいいのかな~と自己完結しました。

ファッションの決めつけ

ワークが終わったあとは質問コーナーに移ります。ここでもまた私のコンプレックスが露呈します…!
真のファッション好きじゃない私は、身の丈に合わないブランドを着てはいけない。このブランドとこのブランドを組み合わせちゃいけない。未婚だから薬指にリングをつけてはいけない。
等々、自分が作り出したルールにがんじがらめになっていたことに気づきます。自覚がないって怖ろしいですね…。
アクセサリーに関しては、自由でいいってあきやさんのnoteにも書いてあったじゃないか!もう一度ちゃんと読み直せ!!!!

そもそも、真のファッション好きってどういう人でしょうか。
ブランドの展示会で○○万使った人?
年間の被服費が○○万を超えている人?
ファッション関係の仕事に就いている人?
ファッションスナップの常連さん?
有名美容室で働いている人?
セレクトショップの名物店員?

いいえ!!!!
「ファッションが好き、おしゃれが好き」と思っている人は、全員もれなく【真のファッション好き】なんだ!と当たり前のことに気づきました。

自問自答ファッション教室を受けるまで、私は自分のスタイルをしっかり持っていると思い込んでいたんですよ。実際、他者から「 おしゃれだね」と言われることもあったんです。実際は自分が作ったルールに縛られ、「おしゃれな人だと思われたい」「身の丈にあった服装ができているだろうか」というようなことばかり考えてビクビクしていました。あきやさんも講演の中で「自分の人生に集中してください」とおっしゃっていたのに、全くできていませんでした。
今着ている服は自分で選んだものだし、もちろん気に入っています。だけど無意識に自身に制限をかけていました。【身の丈にあったファッション】なんてないんですよね。もちろんお金の制約はあるけど、誰だってハイブランドを着たっていい。憧れているだけじゃなくて着てみればいいんですよね。

私の自信のなさはアウトプットが足りないからでは?とあきやさんに指摘されてハッとします。そういえば私、ファッションが好きだと口に出したことがありませんでした。なぜなら先述のとおり自分が真のおしゃれ好きだと思えなかったから。
アウトプットの一環として、あきやさんからファッションブログを書くことを勧められました。「100個投稿すると方向性が見えてきます」とのこと…。ひゃっこかぁ…一つずつ頑張ってみます。まずはエモーショナルアイテムの紹介でもしようかな…。

自問自答ファッション教室を振り返って

本当に不思議なのですが、自問自答ファッション教室の翌日からアートディレクターとしての自覚(?)が芽生えたんですよ。うまく説明できないのですが、意識が確実に変わりました。
会社の休憩室でお昼を食べているときも、駅の階段を下りているときも、「いうて私、アートディレクターだしな…」と考えている自分がいるんです。何が「いうて」なのか全く分かりませんが、確かにアートディレクターとしての自分が存在しているんです。
帰宅して家でテレビを見ているとき、「私ってアートディレクターなんだなぁ」とふと思い、嬉しくて泣いてしまったこともあります。

【アートディレクター】というコンセプトは、心をぽっと明るく照らしてくれる、あたたかいお守りのようなものなのです。それは私の中にあったもので、あきやさんが一緒に発掘してくれたのです。大切なお守りを授かったような、そんな気持ちなのです。このコンセプトがあるから私はもう大丈夫!生きていける!と勇気づけられています。

あきやさんの御本を読んで自問自答している方は教室も受けてみることを強くオススメします!自分でも気づいていなかった想いがあふれ出てくる…という経験は一人ではできなかったと思います。
複数人が集まることによって他者の考えも知ることができるし、コンセプトが浮かばないときにみんなであれはどう?これはどう?とアイデアを出し合えるのもよかったです。
何より単純にファッションの話が楽しかった!
ジルサンダーとマルジェラのバッグ、どちらを買うか迷っている、というような話ができる友達って皆さんいますか…?私はどうしても相手との価値観や金銭感覚のズレが気になってしまって話せません。その点、ガールズはみんな自分と向き合って生きているから、他人の感覚を否定したりしないんですよね。

とにかくあきやさんもガールズも優しかった…。私の激めんどくさいコンプレックスの話も根気よく聞いてくださって、何度も泣きそうになりました。あきやさんとガールズからいただいた言葉は私の宝物です。

自問自答ファッションの日、私は初めて「ファッションが好き」と言えました。
タイトルに「コンプレックスが解消した」と書きましたが、正直、迷いが全て消えたかと言うとそうではありません…。だけど確実に意識や行動が変わりはじめています。これからは苦手なDO(試着)もたくさんして、少しずつアウトプットもしていきます。他人と比べるのはやめて、本当に好きな服で自分の人生を生きるんだ!!

改めて、あきやさん、ご一緒したガールズの方々、本当にありがとうございました!

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