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[36] 人造人間100

 打ち切りというか早期終了みたいな感じ。終了が決まった瞬間はすぐ気付いたが、そこから長めに続いた。もしかして持ち直すんじゃないかと思うくらい。風呂敷畳んで割と綺麗に終われたんじゃないだろうか。

 ちょっと気になったのは、導入終わって始まりかけた平時の展開がこれまでの伝統的少年マンガみたいな、敵が次々現れて能力バトルやって先へ進んでゆき、最後の締めでテーマ説明して終わりという古典的スタイルだったこと。こういう構成は余程面白くできなければそろそろきついというか時勢に合わない気がする。
 そういう意味では冗長を避けて最後の精髄だけ描くよう早期終了させたのは正しい判断だったとも言えるのかも知れない。

もしかしたら作者都合による終了なのかも知れないと一瞬思ったのだが、この巻末コメント見る限りやはりそういうわけではなさそう。

 絵も上手いし、No.100は不気味な感情の機微が描けていて魅力的だった。どっかで連載していた経験豊かなマンガ家なのかと思っていたが、調べたらほぼ新人でこれが初連載だったそう。実力を感じる。また別の連載を始めるだろうと思う。

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