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僕が野鳥撮影をやめた理由

はじめまして。
初投稿がいきなりネガティブな内容で、迷ったんですが、とりあえず始めてみます。
カメラ歴や最近の撮影活動などは、おいおい、発信していきたいとは思っていますが、一番最初の心の声を発信したいと思います。

僕の趣味は、写真撮影です。
写真を始めた頃に、野鳥を撮って、可愛いと思ったのがきっかけで、被写体を野鳥や野生動物に定めて、写真撮影を楽しんでいました。
ときには、大雪の方まで早朝、車を飛ばして撮影しに行ったり、珍しい鳥が来ていると聞けば、すぐに現地まで行って、同じく野鳥撮影をしているひとたちにまざって、それなりに楽しくやっていました。
また、ときどき、妻や子供を連れて、野鳥のフィールドを散策しながら、鳥見するのも楽しみの一つだったりしました。

ところが、ここ2−3年は、そんな楽しかったはずの野鳥撮影を敬遠するようになってしまいました。理由がいくつかあります。
この投稿では、そんな理由を吐き出してみたいと思います。

シマエナガ
オオルリ


(1)野鳥撮影って、結局、機材勝負。


 どんな趣味やスポーツなど、よりうまくなろうとするなら「腕を磨く」「努力する」「場数を踏む」を実施するのが常套手段。もちろん写真撮影もその例には当てはまるのだけど、野鳥撮影の場合、決定的に必要なのが、「高価な機材を揃える」です。

いやいや、趣味なんだから、自分のできる範囲で楽しめればいいじゃん。という理屈はもちろん理解できる。ただ、自分で撮影した機材、それでも、一眼レフとしてはハイエンド機種だったり、レンズも300mm単焦点だったりでそれなりのはずなんだけど、500ミリ、600ミリ、最新機種で撮影した写真を見せてもらうと、全く写りが違う。
カワセミをすごくきれいに撮影している人に、コツを聞いたら
「機材7割、運2割、技術1割」ですって。

僕よりずっと、遅くに野鳥撮影をファミリー向けの一眼レフで始めた、ちょっとお金持ちの友人が、野鳥撮影にはまって、最新のフルサイズ一眼、600ミリ単焦点を導入した途端、ものすごいキレイな写真を撮って見せてくれるのを目の当たりにすると、なんだかバカバカしくなって。
だったら、負けずに、高価な機材を揃えて、みればいいじゃん、とは簡単には行かない事情もあり、なんだかねぇ、ということなんです。
こんなの導入して、200万のレンズを揃えられたら、いいんですかね?

https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_9/

(2)写真作品としての疑問


野鳥撮影に少しなれてくると、鳥の目にビタットピントが合って、キャッチライトが入って、背景もきれいにボケてと、自分では満足行くような写真が撮れてくるようになります。
これはバッチリ撮れたので、人に見せてあげたいという気持ちになったり、コンテストで上位が狙えるのでは?なんて気持ちになったりします。

ところが、いざ、公開したり、コンテストに応募しようとしても、どうしても他の人の作品と、なんら変わらない普通の作品なんですよね。これは、単純に自分のセンスがそこまでなので、これ以上は単なる自虐以外の何物でもないのですが。
どんなにキレイに野鳥作品を撮ったとしても、単なる自己満足の域から、まったくもって出ることはなく、結局、その場にいた人は同じような写真を撮っているわけだから、そのなかの「one of them」になっただけなんですよね。

じゃぁ、自分の個性が出せるような野鳥作品撮るなら?迷彩テント持って、誰も行かないような山奥に何日もこもって?毎日撮影フィールドに通って、とことんまで、粘って満足行く瞬間を狙うのか?
そこまではやらないし、やれない。
自己満足のままでいいのか、それ以上を望むのか。と、悩んだわけです。

(3)撮影マナーって?


実は、ここが一番、嫌になったポイントと言っても過言じゃないのです。
全員が全員そういう人たちばかりじゃないのは、もちろん知っていますが、何度かこういう目にあって、嫌になっちゃいました。

■子供と冬に雪の公園を散策していたら、バズーガ望遠レンズをもったおじさんたちに、「そこ通るな!見えなくなるだろ!」と怒られた。彼らは遠くに仕掛けた餌を狙いに来る野鳥を狙ってた連中でした。

同じような体験で、妻と一緒に公園の遊歩道を歩いていたら、カメラマンの群れがあって、遊歩道は一本しかないので、そこを歩いていったら、早くいけよ邪魔だ!みたいなことを言われ、よくよく見ると、そこにはキツツキが巣作りをしている様子が。こっちは遊歩道を歩いているだけなのにと憤慨 笑

■たまたま、いった「エゾフクロウ」のシーズン初の巣立ちのシーンに立ち会えたとき、そこに通っているらしいフクロウ撮影グループのリーダーみたいな人に「あんた、フクロウのこと、SNSなんかに書くんじゃないよ」といきなり言われた。
その人達とは面識もなく、ぼくは双眼鏡でフクロウを探していただけ。スマホも出していなかったし、不躾に何だコイツラ?と怒りを覚えた。
という脇で、連中のひとりが、携帯電話で「今日出たよ!」と仲間に知らせてた。
ベテラン野鳥撮影コミュニティで、へんな縄張りをつくるんですよね。

■これは、たまたま現地で会話していた人が嘆いていたはなし。
そのひとは、野鳥の会のなかまで、写真展を開催したそうで、写真展に来た人に、「この写真はいつどこで撮ったんだ?」教えられないというと逆ギレされた、もう野鳥の会とは距離を置こうと思った。と仰ってました。

■その他、長時間の鳥見台での場所取り、撮影待ちでの喫煙、すれ違っても挨拶もしないおじさん。

こういうひとたちと一緒に見られるのが、とてつもなく嫌になった。

(4)お気軽に野鳥を見られれば


そんななか、最近自宅のバルコニーから見える林で、いろんな種類の野鳥が見られることに気づきました。
 カラ類やアカゲラ、コゲラなどのキツツキはもちろん、夏にはキビタキやセンダイムシクイ、時にはオオルリも。冬にはレンジャク、ミヤマカケスもいます。
シマエナガやミソサザイが通りかかることもあったりします。

実は、野鳥撮影に行かなくても、家にいれば、いろんな野鳥が誰の目を気にすることもなく、変な人達に嫌なことをされることもなく、お気軽に観察できることがわかりました。ちょっといい双眼鏡を入手して、お気軽に野鳥観察ができればいいなと思っています。
たまに、写真も撮れるしね。

昨年、バルコニーから観察できたクマゲラ

(1)機材の件や(2)作品センスの件は、お金がなかったり、センスがなかったりという、自分の問題なんですが、マナーの件はどんな写真作品ジャンルでも起きている問題だとおもうので、最低限のマナーをまもって、趣味の写真自体が嫌にならないようにしたいものです。

この先、写真のこと、車のことなど、投稿できていければと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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