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Pixel6aの写真画質はどう?(vs コンデジ)

 前回、Pixel6aとiPhoneXSのカメラ画質の比較をやった。

 4年新しいPixel6aのほうが、画質がよいという結論。だったら、(専用の)カメラと比較したらどうなの?という点に興味が湧いた。
 ミラーレス含む一眼カメラと比較してやろうかとも思ったが、レンズ交換式のカメラは、使うレンズ次第で得られる画像の差が大きすぎるので、フェアじゃないと思い、コンデジを選んでみた。

 とはいえ、僕の持っているコンデジは一つだけで、それも、2013年に発売されたオリンパスのStylus1という機種。
 さすがにほぼ10年前の機種との比較はどうなんだろう、と思ったものの、このSyulus1はコンデジの中では割と良いカメラだし、専用カメラはセンサーサイズも違うし、スマホのカメラには負けることがないのでは? という、期待も込めて比較してみた。

カメラスペック比較

 カメラの主要スペックは表1のとおり。画素数は同じ。明るさはPixel6aのほうが、明るめだけど、Stylus1はズーム全域でF2.8。これはすごい。このスペックに惹かれて購入をしたくらい。

 そしてセンサーサイズはというと、あれ?専用カメラであるコンデジのほうがずっと大きいハズという思い込みがあったが、
 Stylus1 → 1/1.7型
 Pixel6a → 1/2.55型
ってことで、数字上は倍くらい?とおもうところだが、実際のイメージセンサーの比率がこんな感じで、実はあんまり変わらなかった。
 一眼カメラのAPS-Cサイズと比べてもずっとちっちゃくて、ちっちゃさレベルは大した変わらないということがわかってしまった(下のイメージはざっくりとしたサイズイメージで、厳密に測っていないです)。
 画像比較をやった結果を知っているうえで、センサーサイズの話を書いている時点で、そりゃ10年前のコンデジは、敵わないなとおもってしまっている・・・

 前置きが長くなったが、画像比較。
Syulus1は、ズームレンズを搭載しているが、Pixel6aと画角をできるだけ合わせるため、ワイド端(28mm相当)で撮影。一方のPixel6aは、標準画角(27mm相当)で撮影。Stylus1は絞り優先モード(F2.8開放となるように)で撮影した。

遠景撮影

 Stylus1のほうは、逆光気味ということもあり、空が若干、白飛び気味になった。Exifをみると、Pixel6aは、シャッタースピード1/7812(F1.7)となっていた。一方のStylus1は、1/1600。シャッタースピードの最高が1/2000なので、青空を出したければもっと絞る必要があったと思われる。一方のPixel6aはキレイに青空が描写されているが、若干、加工された感がある。
 写真としてみた場合は、Pixel6aのカメラは逆光に強めという点でもアドバンテージがあり、こちらのほうが、ずっとキレイなのは間違いない。

Stylus1
Pixel6a

青空の撮影

 色づいた楓を青空バックで撮影した。今回は順光気味なので、Stylus1でも青空がキレイに描写された。OLYMPUSのi-FInishという画像処理は、彩度高めに出るので、キレイな描写になった。

Stylus1
Pixel6a

 重箱の隅をつついてみよう。拡大すると。大きくは変わらないが、Pixel6aのほうが、若干、精細な描写となっている。

そんなにかわらない?Pixel6aのほうが、若干精細感を感じた


こちらは比較画像だけだが、遠目の位置から撮ったもので、「警察官立寄所」のステッカーの描写はPixel6aのほうが、精細だ。

左がStylus1、右がPixel6a

近接撮影

 最後に近接撮影、形の良い落ち葉を選んで、撮影。Pixel6aに関しては、ボケを出したいと思い「ポートレートモード」で撮影した。Stylus1のほうは、自然な感じで、このカメラでこの画角や設定で撮ればこんなイメージという安心感のある画質。
 一方で、Pixel6aのほうは、ポートレートモードという飛び道具を使っていることもあり、スマホのカメラで、こんなにボケることはないだろうという画質。
だけど、正直、とてもキレイ。落ち葉の質感もPixel6aのほうが精細な感じ。
ただ画像処理してますねというのが、バレるのが落ち葉の先端部分。形が変わっちゃった。

落ち葉を載せている石の質感についても、Pixel6aのほうが良好な仕上げとなった。

Stylus1
Pixel6a


Pixel6a(右)のほうが、精細感あり。
ただ、先端部分も処理されたみたい・・
Pixel6a(右)のほうがボケ部分の画像処理感が残るが、石の質感が上質

まとめ

 まとめると、いまどきのスマホは、コンデジを超えている言って良いと思う。10年前のコンデジと比較してなので、断言はできないというご指摘もあるかもしれない。
 それでもセンサーサイズは、コンデジもスマホも変わらないのであれば、レンズはどちらも高価なものは使われないはずなので、画像処理エンジンが新しいほうが、画質は良好になるということのようだ。

 いままでの

「コンデジとはいえ、ちゃんとしたカメラのほうが良い画質に違いない」

という先入観は改めたほうがよいということが、今回の検証で解った。
今後、Stylus1の出番は、ますます、少なくなりそう・・・

補足
 コンデジでも1インチセンサーやAPS-Cセンサー搭載のカメラであれば、当然のことながら違って結果が得られるだろうとおもうが、いかんせん、所有していないので今のところは検証できない…

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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