見出し画像

X-T5 でYOSAKOIソーランを撮る

マスクなしのYOSAKOIソーランまつりが戻ってきた。毎年、このまつりは撮影している。
昨年は踊り子もマスクをしていて、いきいきとした表情が、なかなか伝わってこなかったが、今年は、その表情がもどってきた。

僕のYOSAKOIソーラン撮影は、例年だとNikon D500の出番なのだが、今年はX-T5のより進化した顔認識、瞳認識を試すべく投入した。

2日に渡って、撮影したのだが、初日はあまり深く考えないまま、AF-Cカスタム設定はデフォルトで撮影した(というかその設定に気が及ばなかった・・・)。
二日目は初日の反省点をふまえ、SET2にて撮影した。
撮影を通して感じたことと、困ったことも書きたいと思う。

AF-Cカスタム設定 SET1 汎用性の高い基本的な設定

被写体保持特性:2(中央値)
速度変化特性:0(一番左)
ゾーンエリア特性:オート

YOSAKOIソーランは、たくさんの踊り子が、会場内を縦横無尽に動き回るため、フレーム内あちこちで、「顔」「瞳」を検出するのか、AFポイントもファインダー内あちこちに飛び回る感じ。良く言えば顔や瞳を忠実に検出、認識してフォーカス位置が柔軟に決まるということ。

ただ、撮影者からすると、ある踊り子に注目して、シャッターを押すので、後ろ姿や横顔でもいいと思っているにもかかわらず、カメラが他の顔を探しちゃうので、ちょっとおせっかいかなと思った。

それでも、以下のようなケースでは、うまくAF動いているなと感心した。
1枚目のショットは、目が見えている一番奥の踊り子にAF枠がセットされ(その前のショットはこの踊り子の顔が全部見えいていた)、その踊り子が見えなくなると、2枚目のように次の踊り子の顔を見つけてそこにAF枠が移動。
そして、1枚目、2枚目の踊り子の顔が見えなくなると、一番手前の踊り子の横顔にAF枠がセットされた。

一番奥の踊り子にピント移動
前から二番目の踊り子の顔がみえると、そこへピント移動
フレーム内に顔がみえなくなると、一番手前の踊り子にピント移動

あえて、AF枠が移動という表現を使ったのは、すべてが、ジャスピンというわけでもないため・・・。うまくAF枠は顔や瞳を追っかけてはいるが、連写で必ずしもジャスピンにならないのは、被写体ブレなのか、レンズの性能せいなのか判断がつかなかった。

D500で撮影するときは、グループエリアフォーカスを多用していたため、ある程度、狙った踊り子中心にAFが動いていたが、X-T5の顔認識は、優秀なばかりに、意図と違う踊り子にAF枠が持ってかれることも多かったのも事実。

というわけで、AF-Cカスタム設定を変えてみようという発想となり、二日目に再チャレンジ。

AF-Cカスタム設定 SET2 障害物があるときやフレムアウトしやすいとき

被写体保持特性:3(中央値)
速度変化特性:0(一番左)
ゾーンエリア特性:中央

D500のグループエリアに相当する機能としてはAFモードをゾーンにするという手もあったが、X-T5の顔認識が結構優秀とおもったので、そこまで限定せずに、狙った踊り子中心のAF設定をする目的で、SET2を利用してみた。ゾーンエリア特性が中央なので、中央付近を中心に動いてくれることを期待。

初日とは違う会場でもあり、天候も違うため、単純比較は困難だが、この日の感触としては、顔認識はされるものの、瞳を検出する動きは少ないように感じた。中央付近の顔を重点的にサーチするためだろうか。そもそもAFカスタム設定が影響しているかどうかもわからず、これは勝手な推測。

全体的には、この日の設定のほうが、意図通りのAFとなることが多かったので、カスタム設定は有効に働いていたのでは、とおもう。

昨年までのD500での撮影と比べると、僕が、X-T5で動き物を撮るいうことに慣れていないせいか、感覚としてはD500で撮影していたときのほうが、思い通りに撮れていたようにおもう。
ジャスピン(いわゆる歩留まり)もD500のほうが多く感じた。
かといって、D500のほうが、X-T5より優れていると結論づけるのはまだ早い。
いろいろな設定を試した上で、X-T5の特性を把握して、判断していきたいと思う。

おまけ 困ったこと3点

(1)絞り値がとんでもなく大きな数字に変わる現象に遭遇。

絞り優先(絞り値を設定、シャッタースピードはA)で撮影していて、「被写体ブレがあるからもっとはやいシャッタースピードにしよう」と、シャッタースピードダイヤルを、1/1000とか1/2000とかに回して設定し撮影、あとで露出をみると絞りがf/29とかf/42とかになっていて、ISOがAUTOの最大数値12800となっていることが何度かあった。
連写で撮影しているので、あとで、設定に気づいてびっくり。100コマくらいノイズだらけの無駄ショットになってしまった。

理由はわかりません。もしわかる方があればコメントいただけると嬉しいです。

(2)ファインダーに、鍵付きのマークが

X-T5のマニュアル引用

撮影中に、突然、鍵のマークが点灯。Qボタンが効かなくなり、このあたりの機能がロックされていると想像したが、見たことがないマークで、解除方法がわからなく、現場でスマホ取り出し、マニュアルをダウンロードして調べた。

機能別ロック:機能別ロック設定で選んだボタンや機能をロックします
 →メニューボタン長押しで設定・解除可能

デフォルトでは、Qボタンが設定されているため、Qボタンが効かなくなったとのこと。使ったことなかった機能なので、ちょっと焦った。

(3)ファインダーに温度異常のマークが

X-T5マニュアル引用

これはわかった。カメラ内高温のため、「温度異常」をお知らせしてくれるマークだ。

しかし、6月の北海道。今日は暑いと言っても25度も、いかないくらい。アスファルトの照り返しで気温以上に暑かったかつ、連写多用でカメラがギブアップしたようだ。

小型化されたミラレースカメラの宿命だろうか。真夏の炎天下での撮影で、D500を使って、温度異常が出たことは一度もない。タフな撮影はD500のほうが一枚も二枚も上手だ。

来年は、X-T5をもっと使いこなして、もっといい作品を撮りたいものだ。

マスクは無い方がいいに決まってる

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?