見出し画像

(ワークショップ)"墨ジェクション"鳥獣戯画ワークショップ

5月25日、中目黒の小学校でワークショップを行いました。

内容は鳥獣人物戯画(通称:鳥獣戯画)を用いたワークショップ
「模写の大切さはわかるけど実寸大の模写は難しい。目的意識なく強いられると辛い。」という実体験から、4年前「拡大したのをなぞるのなら簡単だし楽しいのでは」と思いついたのがきっかけです。

内容はシンプル。鳥獣戯画絵巻(基本的に猿・兎・蛙が出てくる第1巻)をプロジェクターで大きな紙に投影し、墨と筆でなぞります("墨ジェクション"と命名してもらいました)。

画像1
画像2
画像3


なぞり終えた後は、紙を床に広げて、さらに墨で書き足し(落書きして)ます。模写からオリジナルの鳥獣戯画へ。

画像4
画像5


鳥獣戯画はシンプルな線描きで色もなく(白描といいます)、小学生以上の子なら簡単になぞれます。子供でもテクニックに左右されないということは、学生ぶりに筆を持つような大人でも楽しめるということ。実際に、小学生と親世代の方とご高齢者が同じ場で同じように夢中に描く様子もみてきました。さらには、鳥獣戯画にどのような落書きを加えても不思議とマッチしてしまうという。歴史に残るだけはあります。

墨=書道の道具という認識を持つ人も意外と多く、「墨で絵を描く行為そのものが新鮮、楽しい」という反応も毎回頂きます。

今回は低学年の子が多く、書道の授業も始まっていない学年もありました。なので墨でのびのび描く事に重点を置き、鳥獣戯画の紹介はほどほどに留めました。わちゃわちゃと盛り上がりはしましたが、高学年の子には少し物足りなかったかもしれません。いずれは高学年限定かつ人数を絞り、鳥獣戯画そのものを掘り下げる内容で実施できたらと考えています。

プロジェクター、大きな紙、墨(または絵の具)があればできるので意外とお手軽です。色を塗っても盛り上がります。ぜひお試しください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?