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神保町の印章店「松島清光堂」にて、クリエイティブリユース作品を展示


2023/6/26より3ヶ月ほど小作品の展示・販売を行いました。
場所は創業100年を越える神保町の印章店、松島清光堂 店頭です。

お店の入り口。左スペースで展示していました。

老舗であるとはいえ印章店のため、お店で作品展示は初めてとのこと。
不思議なご縁で今回の企画に繋がりました。
今回制作した作品は3つ。全て古くなったお店の商材を頂き再利用(クリエイティブリユース)しています。いずれも判子の大きさを活かしつつ、日本美術的な表現を組み合わせ、ポケットに入る小さな作品です。

以下、ご紹介。

1.木製ケース →  ミニ絵巻物入れ
印鑑ケースを絵巻入れとして再活用。和紙を用いて中に入る小さな「絵巻物」を作りました。絵柄は2種類。主に江戸以前の妖怪や幻獣をアレンジしたものに、オリジナル絵も混ぜてあります。


ケース奥が使わなくなった印鑑ケース。とても立派な作り。


2.スタンプ台木 →  板絵

使わなくなった判子の軸をつなげ、板に。そこに絵を描いて小さな板絵を作りました。そのまま自立するため、場所を選ばず気軽に飾れます。
日本画材による一点物ですが、小さい為価格帯はかなりリーズナブルに設定。


手前が繋げる前の印軸。


3.住所印の紙箱 →  豆本棚

住所印ケースを本棚に見立てました。
中には、4冊の字のない「豆絵本」+紹介本の計5冊を手製本して入れました。総ページ数は120P以上。

=絵本のラインナップ=
「ころがるもくぎょ」「おうさまなまけもの」遠い昔に展示で発表した絵本。文章がイマイチでしたが文字がない事で再活用。
「せんのりきゅう」は一度出版済の作品(詳細)、
「てれすこさん」という絵本は、昨年描いていた未発表作です。


豆絵本は住所印入れに収まる大きさ。
「てれすこさん」電波望遠鏡を擬人化した巨大な人間が出てくるお話。


+展示の壁一部、壁紙も制作。
「汚れに耐え、通りがかりに目立つ物を」と依頼を受け、
お店で販売しているスタンプの絵柄もお借りし、箔の上に「春夏秋冬」の巨大印を描いて作りました。

「春夏秋冬」の印が遠目から目にとまりつつ、悪目立ちしないように絵柄印を重ねました。


判子の作品シリーズは今後も少しずつ展開できたらと考えています。

松島清光堂
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-10-2(新駿河台ビルヂング)
月~金 10:00~18:15
●定休日:土日祝・年末年始

松島清光堂 Twitter:  https://twitter.com/matsushima1922

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