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こじんまりしたスペースの、意外な悩み

先日、THE6にドロップイン利用してきました。

ワークラウンジに一歩足を踏み入れると、木の優しい空間が広がっています。大きな窓からは光が差し込み、ふわっとアロマのいい香りが漂っています。ああ、爽やかで気持ちいい空間だなぁ。開放的な場所で気持ちよく作業することができました。

そして、ノラヤを思い出しました。
ノラヤ、ちょっと、息苦しい空間だったなぁ、と内心苦笑しました。

ノラヤは、アパートの一室、8畳間くらい。20㎡弱の、こじんまりしたスペースでした。

「こじんまり」。

この言葉、あまりネガティブに使われることはありません。小さいながらも、どことなく、ほっとして、暖かみのあるイメージ。

「こじんまり」は、はっきり言って「狭い」ってことです。

狭いからこそ、
・人と人との距離の近さ
・強制的にいる人と仲良くなれる
というのをうたってきました。

でも、狭さが辛いこともありました。前にも書いた、「一対一」の問題ももちろんありましたが。

ひそかに「これは困った」と思い続けていたことがありました。

それは、人の臭い。

生き物ですから、臭って当たり前なんです。体から息から服から。個人差はあるけど、人に多少の臭いはあると思ったほうがいいでしょう。もちろん、管理人である私自身も、臭いがある。(にんにく好きだし…)

だいたい、3人くらい室内にいると、けっこう「むわっ」としていました。長い時間、中にいると気づかないです。でも、ちょっと外出して戻ると「むわっ」としてるのに気づく。

宴会の時は何人いようと、いいんです。食べ物と酒の臭いがものすごいから。問題は、シーンとしてみんな真面目に利用している時。どうしよう。きついなぁと思うこともありました。

ノラヤは、換気があまりうまくできない場所でした。入口と入口横のシンクの窓ぐらいしか空気が入るところがなく、空気の通り道がありません。エアコンをつけても、なんとなく息苦しかったです。
換気扇を回すと、奥のスタッフonlyの通路から隣の部屋のタバコの臭いが入ってきてしまうありさま。

アロマキャンドルをたいたり、アロマオイルやスプレーも使ってみました。でも、かえっていろんな臭いがごちゃごちゃになって具合悪くなるんですよね。

ちなみに空気清浄機の導入はしませんでした。置ける場所がなかったし、高いので。
(ちなみに、自宅の空気清浄機は、誰かがおならをするとすぐ「がーーっっ」って動くんですよね。あと、汗臭い人がそばに来ると、これもまた「がーーっ」と動く。ちょっとあからさまで、気まずい。)

ノラヤにいると、どうしても眠くなります。ダメ人間のためのコワーキングスペースだからしょうがないのかと思ってましたが、もしかしたら、二酸化炭素の濃度が高かったのかもしれない…

結局、コワーキングスペースって、人間という生き物を入れる場所なんです。生き物って、呼吸もすれば食事もすれば排泄もする。

生物として快適に過ごせる場所であることが根本にあって、椅子がハーマンミラーだとか壁の色がなんだとか、電源だのWifiだのフリードリンクは、その次。そこを使ってビジネスだの起業だのは、さらにその先だ。

そう考えると、広さって実は一番大事なんじゃないか、といまさらながらに思えてきました。

THE6で作業して、やっぱりいいなぁ、ここ、と思いました。コワーキングスペースは、ある程度の広さ(元ノラヤの倍以上)と、空気が流れる空間のほうがいいです。

ノラヤをクローズしてからは、ほぼ無職の日々です。自腹でスペースめぐりをしているので、支援いただけるとすごく嬉しいです!ドロップイン費用や交通費に活用させていただきます。