ブロックチェーンゲームのこれから 後編

後編ではブロックチェーンゲームの可能性を書いて終わりにしたいと思います

ブロックチェーンゲームを不動産市場に例えてみましょう
不動産市場では投資用不動産というビジネスが存在します
自分が住むわけではなく、賃貸用に貸し出したり、値上がりを期待して購入するビジネスです

一方で住みたい買った家でも古くなった、または引っ越したいから販売することもあります
この場合は仕入れ値より高かったらいいですが、安いこともあります
売ったお金で次の家を購入したりします
RMTと同じですね
こうやって二次流通市場が形成されると一次流通で買う人も買いやすくなります

これは不動産に限らず、ゲームや服、車や家、時計など高価なものでも同じです
二次流通市場ができれば一次流通市場も大きくなりやすいです
例えば任天堂の開示している資料を見るといまだにゲームの販売はパッケージとダウンロードが同じぐらいの割合で販売されています
パッケージで買う人の一定割合が遊んでから売ることを想定してるからだと思われます
少なからずの人が服や車、家などを購入するときに売るときの価格を調べてから購入しています


ただ、ここには1つ問題があります
二次流通市場でいくら売買されてもコンテンツのメーカー側には収入が入ってきません
そのためいくつかの業界ではコンテンツのメーカーと二次流通会社が仲良くないなどもありました

メーカー側敗訴確定 中古ゲーム訴訟,最高裁が上告棄却
https://www.itmedia.co.jp/news/0204/25/used_game.html

ブロックチェーンゲームではFTとNFTを活用することで、この課題を解決することができると思っています
(もちろん、ブロックチェーンだけがこの解決策ではなく、例えば少し前にロレックスは自前でロレックスの中古販売に乗り出す発表をしており偽造品の対策などもありますが、メーカーが垂直的に二次流通市場を取り込み動きも見られます)

時計業界激震! ロレックスがヨーロッパ6カ国で認定中古時計の販売を開始
https://www.webchronos.net/features/87672/


それによってゲーム業界は再度大きな転換点を迎えると思っています

僕たちがインターネット屋さんからゲーム業界に参入した時は
ゲームは1人で遊ぶのがメイン&パッケージを数千円で購入して遊ぶ形でした
それがみんなで遊ぶ&無料で始められる、ソーシャルゲームが登場し、大きなパラダイムシフトが起きました

今回はゲームの二次流通市場ができることによって、稼ぐ人も出てくれば、やめるときに売って次のゲームをはじめるという遊び方もできるようになるというパラダイムシフトが起きると思います

ここの変化が大きなうねりになるためにはいくつかのポイントがあります
それはゲーム会社、またはクリプトの会社がこれだという「答え」を見つけるだけでなく、多くの人がFTやNFTを簡単に安心して使える状態になっている必要があります
ソーシャルゲーム、モバイルゲームがスマートフォンの普及と主に成長したのと同じですね

ここはGAFAをはじめとしたテックジャイアントがウォレットサービスや取引所的なフィアットとクリプトの交換を簡単に安心してできる役割を果たすなどが必要です

そういった状態になるまで3年なのか5年なのか10年なのかはわかりませんが、きっと来る世界だと信じていろいろなチャレンジをしていきたいと思います


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