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後悔しない相談をするために

人は悩み迷う生き物です。その悩みを解消するため人に相談するのはよくある解決方法ですし、実際に私もしょっちゅう周囲の人たちに悩み事を話しています。

単に「ストレス解消のためにただ話を聞いてほしいだけ」という場合もありますが、時には本当に悩み果ててしまって真剣にアドバイスを求めている時だってあります。

しかし、いざ悩みを打ち明けても、その回答がいまいちしっくりこなかったり、かえって悩みが深まってしまうこともあります。

「相談する相手を間違えた」と言えばそれまでですが、こんな失敗は何度も繰り返したくないものです。どうしたら、「相談してよかった」と思えるような相手に巡り合えるのでしょうか。

このマガジンでは、とある田舎に住むお気楽なサラリーマン「笹かま」が、これまでの人生と日々の生活で得た気づきを記していきます。

(目次)

「なぜ相談する相手を間違えた」を感じてしまうのか

まず最初に、なぜ「相談する相手を間違えた」と感じてしまうのか考えてみました。

①回答者の価値観が自分の価値観とずれている

私たちが述べる意見は、育ってきた周囲の環境や得てきた体験に裏打ちされた価値観に基づくものです。

例えば、「家族と折り合いが悪く、実家を離れて一人暮らしをしたい」という相談を持ちかけたとしても、普段から親と関係が良好な人にはその問題の深刻さがわからず、安易に「家にいるべき」とアドバイスしてしまうかもしれません。

ですが、親から虐待されて育った人であれば、自分と相手の境遇を重ねてしまい、たとえ対話の余地があったとしても「親と無理に仲良くする必要はない、今すぐ出ていくべきだ」と答えてしまうかもしれません。このように悩み相談の回答には「答える側の価値観」が大きく混じってしまうのです。

そして、その答えだけではなく、受け取る側、相談を持ちかけた側にもまた固有の価値観があります。その答えがアドバイスを受け取る側の価値観と合わなければ、違和感が生まれます。いくら真摯に回答していたとしても相談を持ちかけた側からすれば「思っていたような答えじゃない」と感じてしまうわけです。

②アドバイスをすることに酔ってしまうから

これは人間の悲しい性ですが、人間は質問を回答するときに、相手より自分が有意な立場に立っていると錯覚し、調子に乗って自分の意見や過去の体験をひけらかしてしまう傾向があります。

実際、”上司や親に意見を求めて、アドバイスもとい過去の自慢話が始まって面倒な思いをした”なんて方は少なくないのではないしょうか。

そもそも普通に生きている限り、「誰かに何かを意見できる」という機会自体がなかなかないのです。無理に相手に指図したところで「人のやっていることにケチをつけるな」と言われ嫌われてしまうのがオチです。

だからこそ、調子に乗ってついつい喋りすぎてしまうのですが、そんなことをした暁には嫌われてしまうのが難しいところです。


どんな相手に相談したら良いのか

では、自分に合った回答を得るためにはどうしたら良いのでしょうか。

①自分と似た価値観の人に相談する

自分と生育環境や、価値観が似ている人に相談すれば、自分の望んでいる答えが得られる可能性が高くなるでしょう。

価値観の違う相手に無理やり相談を持ちかけ「あなたは私のことをわかってくれない」と憤慨するよりも、よっぽど建設的なはずです。そして、そんな相手がもし年上であったり自分よりもキャリアを積んだ人であれば、近い将来自分が到達する姿がその人自身である可能性も大いにあります。

②価値観は違えども相手を尊重できる人に相談する

ただ、自分と感性は違えど、置かれている立場を理解し客観的な意見をくれる人というのが存在します。

そういう人は、「あなたのため」という体で自分の意見をひけらかすのではなく、悩みを打ち明けた人の話を注意深く聞き、迷っていることを否定することなく真摯に回答してくれる人です。自分とまるっきり考えが一緒というわけではないので、その人の全てをお手本にすることはできませんが、その言葉を指針にすることはできるはずです。

こうした人は決して多くはありませんが、根気強く探していけば一人くらいは見つかるのではないでしょうか。


一番大事なのは「自分の頭で考えること」

ただ、いくら信用できる人間に相談したとしても、「それはちょっと違うんじゃない?」と感じる意見が飛び出すときもありますし、その違和感を覚えた答えが後から考えれば正しい答えだったというのもよくある話です。

結局は、相談を持ちかけたところで、相手は相手。答えを受け入れるのも受け入れないのも自分次第ですし、アドバイスを聞いてどうするかを決められるのは結局は自分一人です。

最終的には自分の頭で考えて、自分の責任は自分で取ること。それが一番大切だと思います。

以上、「信頼できる相談相手を見つける方法」をお送りしました。

よければ笹かまの記事をもう一本読んでいただけると嬉しいです、アディオス!

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