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消去法で美大に行く奴

何になりたいのかわからない。
多分正確にはあるんだけども、今の今まで直視しないようにしてる気もする。

なりたいものにまっすぐ進める人が羨ましい。

わたしの家はしっかり家庭。
親のレールの上を歩いてきた。
小さい頃から夢はパティシエだった。
小学生の時にテレビチャンピオンで飴細工やらチョコレート細工やらを見てから中3までずっと夢はパティシエ。
特技は包丁を使うこと。自己紹介のときよく言ってちょっとみんなに引かれてた。
パティシエになると信じて疑わなかったわたしは進路相談で大きな壁にぶち当たる。 
そりゃ、中学受験をしてGMARCH未満は空気扱いされるタイプの自称進学校に入れさせてもらった手前、大学も行かずに、専門学校に行くなんて許されるはずもなかった。

一悶着あったものの、中学3年生に親を説得できるだけの材料もなく、紆余曲折の末結局消去法的に美大を目指すことになった。

この時から、この親はどうせ何いっても無駄だなと思う癖がついた。

そして、しっかり家庭のバックアップと自称進学校での勉強の方の貯金により、無事美大御三家の内の一つに合格。

晴れて美大に入学したものの、消去法で美大に行くやつなんていなかった。


(こんなこと書いているが、結果的には最高の仲間達と共に最強の教授たちの元で最高の4年間を過ごせたので両親には最高に感謝している)


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