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【10/8土▸岩手・奥州大会】秋大会を終えて

■出会いの機会をどう創出するか

何年生の頃にサッカーに出会ったか?

ジュニア年代の試合結果は、このタイミングに左右されることが特徴です。特にU-10以下は「サッカーと出会うタイミング」が大きな起因といっても過言ではありません。

出会うタイミングと言っても、機会は2度あります。

1.いつサッカーと出会ったか。
2.いつ試合と出会ったか。

前者は、選手次第。コーチにコントロールすることはできません。しかし、後者はコーチ次第で、逆に選手本人にはコントロールできません。どちらのタイミングにも、もっとも大切な要素は感情です。

楽しい、嬉しい、悔しい…ボールを蹴ること、相手と競い合うこと、ゴールを決めること、勝つことや負けること…これらを実感することでしか得られない喜怒哀楽が、子どもたちの原体験となり、一生刻み込まれます。

U-8大会の様子

人の記憶は感情の大きさによって引き出されるかどうか、また順番が関わることは学術的な論文にまとめられています。

つまり、初めてボールに触れたとき、初めて仲間とプレーしたとき、初めて試合に出場したとき、初めてゴールを決めたとき…初めにポジティブな感情を抱き、その思いを持ち続けてジュニア時代を過ごすことは、うまくなることにも、勝負にこだわることにもつながっています。

確実に一つ言えるのは、うまくなることや勝負にこだわることが先にではないことです。感情という土台なく、「成長」や「勝敗」ばかりを強調することは間違いなく心の栄養不足です。

たとえば、試合の機会をきちんと与えていないのに、いつも試合にフル出場するような選手と比べた物言いをしていませんか?

初めから「うまい」選手はいません。
初めから「勝負好き」の選手もいません。

サッカーってこういうもの。

それぞれの子たちの中でおぼろげな物差しが薄く浮かび上がり始めてから、ようやく「勝ちたい」とか「負けたくない」とか「うまくなりたい」とか「悔しい」とか、スポーツに対して大人が思うような感情が生まれるようになります。

多くのコーチが取っている行動は、赤ん坊に「悔しいだろ」「早く成長したいだろ」と言っているようなもの。

地産地消を食育として伝える「JA江刺」さまの取り組み

そもそもU-10以下の選手はサッカーの世界では、赤ん坊なのです。サッカーの楽しさ、サッカーのおもしろさ、勝負の喜びや悔しさ、そして、勝負の厳しさを練習と試合の両方を通じて体感するからこそ、サッカーから何かを学び取っていきます。

今大会最大の目的は『機会の創出』です。

赤ん坊から、「サッカーが楽しい」「サッカーがおもしろい」という少年少女をいかに増やしていくか。そうしてサッカーにのめり込んだ選手たちは、自然に成長や勝負のこだわりに出会うことになっていくのです。

うまくなりたい。
勝ちたい。
悔しい。
嬉しい…

そういう思いを味わいたい、解消したいと試行錯誤するのは、コーチやお母さんお父さんではありません。プレーする当事者、つまり子どもたちです。私たち大人ができることは、程よい距離感を保って伴奏すること。

伴走ではなく、伴奏にしたのは主役の子どもたちを気持ちよくサッカーの楽しさや奥深さに出会えるように寄り添ってほしいからです。選手とコーチの調和が大切です。そのスパイスには甘味も辛味も苦味もうま味もすべてが必要不可欠。いろいろな味があるから子どもの感情が育まれていくのです。

岩手・奥州大会については、また2023年の春に出会えることを楽しみにしています。

■大会概要

開会式の様子
閉会式の様子
大会終了後の様子

大会▶︎No Angry,Free Play 岩手・奥州大会
日時▶︎10月8日(土)
会場▶︎奥州市胆沢川桜づつみ運動広場
住所▶︎奥州市水沢佐倉河字玉貫地内
条件▶︎全員が毎試合40%以上の出場

対象世代▶︎小学3~4年生
チーム数▶︎12チーム
試合方式▶︎5人制 2ゴール(GK含む)

・奥州ユナイテッドFC×3チーム
・前沢Jr.サッカースポーツ少年団
・一関南FC
・胆沢サッカークラブスポーツ少年団×2チーム
・水沢サッカー少年団×2チーム
・ブリジャール一関
・MAESAWA Jr
・中里フレンズ

対象世代▶︎小学1~2年生
チーム数▶︎4チーム
試合方式▶︎5人制 2ゴール
(GK含む/特別ルールを採用)

・奥州ユナイテッドFC×2チーム
・シエロ北上
・前沢Jr.サッカースポーツ少年団

■No Angry,Free Playとは?

本大会は「サッカーとの出会い」を大切にする場所です。

サッカーの喜びは試合でプレーすることですが、10歳以下の選手は試合機会が少なく、機会を得てもコーチに勝利を求められて満足のいく出場ができない子も少なくありません。

また、各年代の発育発達段階に適していない大会レギュレーションが多く、プレーに関われる選手とそうでない選手の差が激しく、試合機会を生かせていないことも多く見かけます。

そういう課題を解消し、選手の成長に寄り添った「 地域の、地域による、地域のため 」の大会として年2回開催します。

※岩手・奥州大会は、2023年シーズンも春秋に行う予定です。

【目的】
・10歳までの選手に定期的な試合機会を作る
・1試合で1人40%以上の出場時間を確保
・最小限コーチングorノーコンチングにより選手の心を解放する
・ゴールの喜びを味わえる大会設計に努める
・自主性を信頼し、創造性を発揮できる環境を作り、選手の可能性を広げる
・各年代に適した試合環境を設ける
・コーチも他と交流し、自己改革を促す
・メディアを通してジュニア情報を提供

■主な大会サポーター

フットボールブランド『XF』さま

【プロデューサー】
木之下 潤

【主催者】
奥州ユナイテッドFC

大会を支えてくれた運営スタッフ
お土産の「江刺りんご」を大会終了後に配布

【奥州大会アドバイザー】
千田祐司

【奥州・秋大会カメラマン】
佐藤幸哉

【地域パートナー】
①岩手・奥州大会
奥州ユナイテッドFC
②埼玉・熊谷大会
Fly High SOCCER SCHOOL
③神奈川・横浜大会
大豆戸FC
④兵庫・神戸大会
FC BASARA HYOGO
⑤大分・中津大会
FC ジュニオール

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