浴槽で息絶えていた祖父を目撃した話
祖父は自宅の浴槽で亡くなった。2003年の出来事なので、執筆時の今から20年も昔の話だ。日常の最中で身内が急に亡くなると、悲しいかな思ったような行動はとれない。記憶がこれ以上薄れる前に、自分が体験した視点だけでも備忘録的に残しておく。
祖父は祖母と二人暮らし。一方、僕は26歳で両親と同居。祖父宅と我が家は徒歩2分の距離。なのでお互いに何かあれば秒で駆けつけられる立地だ。
当時の僕は、自宅の玄関前でタバコを吸うのが夜の習慣になっていて、この時もやっぱりそこにいた。一服しなが