鶏と野菜の黒酢あん定食。これが大戸屋で頼む、いつものメニューだ。

だいたいどの飲食店に行っても、冒険はしないタイプでお決まりのメニューというものがある。

今回は、中野の大戸屋へ行った。初めての中野の大戸屋だったが、お店の雰囲気が温かくて穏やかで素敵だった。どの店員さんの接客も丁寧で、連携が取れていた。大戸屋はどの店舗も1人席が多く、1人でも気軽に入れるところがいいところだ。

ボタンを押してまもなく店員さんがきた。いつも通り、なんの迷いもなく鶏と野菜の黒酢あん定食を注文する。ご飯は十六穀米の普通盛りだ。腹ぺこのときは大盛りだが、今回は普通盛りにした。定食に絶対にプラスするのがとろろだ。このメニューで日々の偏った食生活は帳消しだ。

頼んだ品が運ばれてきた。甘酸っぱい香りが食欲をそそる。食べる順番ダイエットが流行ってから、サラダ、汁物、おかず、ごはんの流れが自然と染みついている私はその順番で食べ進める。
サラダはサッパリしているカット野菜に、ポテサラが添えられている。味噌汁は日本人の心を忘れるなと言われているような気持ちになる。じんわり胃に染みる。食べる順番に忠実に、メインへと食べ進める。こんなに大きいレンコンを食べることができるのは大戸屋ぐらいではないだろうか。いんげん、レンコン、にんじん、玉ねぎは前半で食べる。好物の茄子、いも、鶏肉は後半に残しておくのがマイルールだ。甘酢っぱいテカテカのタレが絡んだ野菜と鶏肉に、ご飯が止まらない。

あっという間に平らげた。私は鶏と野菜の黒酢あん定食の虜だ。