見出し画像

【東京法務局への申告/東京弁護士会への申し立て】

2023 年 4 月の杉並区議会議員選挙において、田中裕太郎候補(現区議)が選挙活動、「選挙公報」においてヘイトスピーチ(差別煽動表現)を行い、選挙管理委員会はこれを黙認

 2023 年 4 月 16 日告示~4 月 23 日投票の期間に行われた杉並区議会議員選挙の「選挙公報」(全戸配布)において、立候補者の田中裕太郎氏はヘイトスピーチ(文言、画像)が含まれる内容を掲載し、トランスジェンダー当事者に対して人権侵害を行いました。杉並区選挙管理委員会も、区民からヘイトスピーチの指摘、苦情が寄せられたにもかかわらず掲載を取り止めませんでした。
 このことを重く受け止めた私たちは、2 月 13 日、以下 2 点の勧告を求める人権救済申し立てを行いました。

  1. 相手方田中裕太郎は、以後、トランスジェンダー女性を差別するイラストを使用して はならない。

  2. 相手方杉並区選挙管理委員会は、相手方田中裕太郎に対し、以後、性的マイノリティを差別するイラストを選挙公報に使用しないよう指導せよ。

ヘイトスピーチ解決を被害当事者のみに背負わせるのではなく、市民(区民)としての申し立て

 これまで、ヘイト問題解決のために、被害当事者(マイノリティ)が声をあげ、被害を訴えることが続いて来ました。被差別当事者(マイノリティ)が自らの存在を知らしめ理解を得るのは重要な行為ですが、これからは、その存在と被害を知った社会の構成員(マ ジョリティ)が傍観者でなく、差別を否定する責任を持って行動する時代だと考えます。
「被害の現状を知りながら、沈黙したり、見過ごすことはできない」「社会を壊すヘイトスピーチの被害当事者は市民全員である」「人は誰しも局面によりマジョリティ、マイノリティになる可能性がある」という視点で、杉並区在住者 3 名での申し立てを行いました。

【以下】この度、問題視している「選挙公報」画像
※ヘイトスピーチが含まれていますので、閲覧にはご注意ください。

























出典:「令和 5 年 4 月 23 日施行 杉並区議会議員選挙選挙広報(杉並区選挙管理委員会)」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?