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2ヶ月毎日絵を描いて学んだこと

絵を二ヶ月描いて気がついたこと

二ヶ月前のある日、日課のX(Twitter)で大好きなヌヴィフリを見ていた私
フリーナちゃんという少女に出会ってから生活が変わるほど私はフリーナちゃん好きでありヌヴィフリも好き
「フリーナちゃん描きたいなぁ」
散々ヌヴィフリ小説を書いときながら、私はフリーナちゃんを描きたいと思ってしまった
とはいえ絵には酷いトラウマがあり、高校卒業後の数年後にキッパリと絵は辞めた私

かれこれ十年は描いてない
しかもこの十年で機械が発達し、今はデジタルイラストメイン
「デジタルね…昔少ししたけど…… 」
PCもスキャナーも今はない。あるのは……スマホとIPad

IPad?

部屋を見れば床に、半年前に買い換えた新品同然のIPadが転がっている
proとかじゃないが、それでも高性能ではある
買ってから使ったとしたらたまに動画を見るだけのもはや飾り物IPad

「これ、絵が描けるんだっけ?」

フォロワーさんがそんなこと言ってた。普通のIPadでも絵は描けるらしい
とはいえフルデジタル初心者レベルの私がIPadで絵を描くだと?
なんかエベレスト登山ぐらいハードル高いわ……

とはいえ…フリーナちゃん描きたいなぁ
なんならヌヴィフリ描きたいな!!

IPadを見て……

「やってみるか!」

てなワケでまずは調べた

絵を描くソフト……
へぇ、クリップスタジオ
そういやリア友ちゃんが使ってるらしい
アイビスペイント
色々あるのか

まぁみんな使ってるらしいからクリスタというのでいいや

インストール 開く

なんだこりゃ?

まずここから始まった

その後私はスマホ片手にクリスタとにらめっこを毎日した
あとフォロワーさんやネットから絵を描くのに必要なものを買った
よし、これで私は逃げれなくなったぞ

てなワケで1度描いてみた。

私は全く絵が初心者ではない。三年間、絵を描いたことがある
だからその、なんとなくは描けた
とはいえその、なんだこれ状態

まずバランスが悪い
しかしどこのバランスがどう悪いのかも分からない。
私は自分の中にある自己暗示があった
私は絵がかけないという自己暗示
これは私が絵を辞めた時、二度と絵を描くことは無いと決めたからこそ自分にかけた酷い自己暗示だった。

という訳で次はYouTubeで調べた。
ただ私はこの時、絵を初めて一週間の時は少しだけ捨てきれない思いがあった
それは、なんとなくだけど絵が描けるというプライド
けどこのプライドはYouTubeをみてあっという間に捨てた
バランスが悪い絵を描けるとは言わないんだよ!

それから私は毎日フリーナちゃんを描いた
1ヶ月目はとにかくデジタルになれることにした
色を置いたりもした。とにかく顔を上手くしたいから1ヶ月は顔を書きまくった
そうして1ヶ月と少しが経った頃
私はある悩みにぶつかった

私の絵は誰かの模倣品という違和感が出てきた
この違和感の正体が私は分からなかった
そして、人生で初めて私は絵の練習本を買おうとしたが、あまりの参考書の多さに、どうしたらいいか分からず、通話相手の友達に頼み一緒に選んでもらった
友達がプレゼントしてくれたその本は漫画デッサンの本
二次創作の基本中の基本の本

私はその本を見ながら初めて、体のアタリを描いた
そして私は気がついた。
私は誰かの真似をして今まで絵を描いていたのだ
デッサンの本を片手に毎日体の練習を始めた。
その頃から私は酷い迷路に迷い込んだ
体は良くなったのに、顔がおかしい
あんなに練習したのにまるで伸びない顔
なぜ?
私はフリーナちゃんを描きたいのになにか見えない膜に包まれていて、その膜が私を邪魔する
この膜はなに?

違和感が分からないまま半月程経った時、友達と絵を描いた
友達は絵が上手い。私より遥かに上
当たり前だ。彼女は専門学校を出ている。というか私の周りはみんな専門学校を出ている
グラフィックデザインという専門学校だ
二年の月日は大きいし専門的に習った人と、独学の私では差は天と地だ
私は惨めになった。きっと私がこの先10年描いても彼女には追いつかないだろう。私はとにかくデッサンが嫌いだ。
苦手で、苦手で、苦手…人には向き不向きがあるとしたら私にとってデッサンは不向きという。
彼女達はきっと専門学校でデッサンをひたすらしている
そんな人に私が適うなどきっと無理だ

そう思っていた…ずっと
だから私は絵を辞めた。専門学校に行く人がプロになるのだと思っていたから
別に今更プロになりたい訳じゃない。というか素質はない
私はただヌヴィフリが描きたいだけ
等身大の美しいヌヴィフリイラストを描きたい
私の夢は本当にちっぽけだ
けどその夢さえ、下手な私にとっては難しい
私は知っている
学生時代散々味わったあの絶望感を
どんなに努力しても、上手い人は私の努力を一瞬で追い抜く
その絶望感を私は身をもって知っている

その後ふとある言葉に私は違和感を覚えた

実は私の仕事は人に関わる仕事だ。人体の構造を私はそれなりに知っている。
人間の体と言うのは多種多様だが、アニメのような体をしている訳では無い
男性の場合アニメだと高身長、細い等だが、実際の人の体は細さも様々だ。高身長で細くても、骨ばった人、腰だけに肉がある人等がいる。
体重が同じでも身長の有り無しで服のサイズも体の曲がり方も変わる
骨の大きさ骨格も違う
きっと美大生や専門的な分野なら分かるだろうがそれでも人の体は本当に多種多様である

デッサン本でみたが、答えは出ない
絵に詳しい人に聞こう
そう思いフォロワーさんに聞いた
そして私はとんでもない自己暗示をしていたことに気がついた。

最初に言ったが私の絵は誰かの模倣品
私の絵は友達の絵を参考にずっと描いた絵だ
そして私は友達の絵を参考にするうちに酷い、かなり酷い自己暗示をした
私は友達達より絵が上手くなってはいけないというものだ
上手くなりたい。しかし私の上手くなりたいは絶対に上手い友達を超えてはならないというものだった
なぜこんな自己暗示をしたのか、分からない
絵に詳しい人曰く、絵が描ける人の中にいるとグループ内の役割が起こるのだという
そしてそれはある意味の順位に繋がる。
その順位が変わることがある
その時トラブルになることがあるのだと言う

だから私は無意識に枷をしたのだろう
その枷が私を10年絵から遠ざけた。そして絵を描き始めてもその枷は外れなかったが外れかけた。
そしてもうひとつ私の絵が伸びないのは、私はフリーナちゃんを描きたい
フリーナちゃんは貧乳だ
それなら貧乳が上手い人の絵をみたらいい、公式の絵を真似たらいいのだが、私は全く違う絵を見て描いてる状態だったという
伸びるわけが無い
いやちょっとは伸びたが停滞は激しくなる。
私はこの日枷が外れた
2ヶ月経つ少し前だった

そこから私は絵の練習が楽しくなった
難しい構図だって描きたくなった
あおりやふかんもこれから描こう
分からないとこは本を見よう
焦らなくていい。まだ2ヶ月だ
2ヶ月毎日書いた。偉いよ
だってあんなにグダグダ言ってた私が2ヶ月毎日描いたんだよ
凄いよ
という感じになった

難しい構図だってこれから描いていこう
大丈夫だよ。今は調べたらある程度あるさ
怖くないよ。最悪、ほら、構図をさトレースしてもいいさ
構図の本あるしな

そうなった。意識が変わった
2ヶ月毎日絵を書いたらプライドも無くなり絵を試行錯誤することが楽しくなっていたのだ

そして私は元が文字書きなので絵を描く時必ず物語を想像したほうが楽しいことに気がついた
フリーナちゃんにドレスを着せたら、ドレスを着るまでの物語を考える
可愛いドレスを着てヌヴィを驚かせるストーリーとかどうかな?
あー、それもいいね。
小説を書くモチベも増えた
今まではなんとなく好きだから描いていたけど今はストーリーがある方が楽しいからそう思い描く
見上げる構図、ヌヴィレット、僕を置いていくのかい?
というストーリーをつけて描く
ドレスなら、このドレスどうだい?とかね
これがすっごく楽しい
まさか文字書きの才能が役立つとは思わなかった

私には夢があった昔
自分の小説の絵を自分で描く
この夢は小さいけど今少し叶っている
絵を描く時ストーリーを付けるという方向で
気がついたら叶っていた少しだけど

次は三ヶ月目
三ヶ月目は、色塗りをする
この2ヶ月はチュートリアルだったのです

私のこの2ヶ月をゲームにしたストーリーならこうなります

10年前に引退したプレイヤーがある日戻ってきた
彼女は努力家だった。しかし周りの心無い言葉によりゲームを引退した
彼女は思った。自分より上手い人は沢山いる。自分は下手だ。このゲームは好きだが下手だ
それなら他のゲームを極めよう。仲間がしないマイナーなゲームを極めよう。あのゲームは上手い人がして、ランカーになれば良い
その後10年が経ち、いつの間にか彼の仲間はそのゲームをほとんどやめていた
だが彼は過去のトラウマからその好きなゲームに戻る勇気はなかったがある日、大型アプデがありそれは彼女の心を釘付けた。
だが彼女は戻ることはせずひたすら配信を見て考察をする日々だ
だが、ある日等々、ゲームに戻った。
10年前の装備で……
それなりに努力した彼は10年前の装備のままプレイした
しかし直ぐに躓いた
攻略サイトを見ると酷いことを書かれていた。彼女は腹が立ったが、その後その小さなプライドは崩れ落ち、新しい装備を手に入れる為の旅に出た
10年間で大量の装備がある。一番上の装備はきっと今の自分だと10年ぐらいかかるかもしれない
いやそこまで行くのは不可能な気がするレベルだ
とりあえず出来る装備を取ろうとしたが、何故か何回やっても取れない
ボスに勝てないのだ
何度挑んでも不可能だった
そこに昔の仲間がやって来た
彼はあっという間にボスを倒した
やはり才能がないのだろうと彼女は思ったが、ふと気がついた
自分の中に酷い枷があると
彼女は知り合った人にこのゲームのことを聞いた
そして気がついた

彼女の求める装備は剣士の装備だったのだ
今彼女が欲しいのは、魔法職の装備
畑違いの装備を目指していた
そして彼女の中には常に当時の仲間以上に上手くなってはいけないという枷があった
だから、ボスに勝てなかった

彼女は目覚めた。そしてボスを倒した
それはきっと、傍からしたら小さな小さな簡単なボスだ
けどそれでも彼は嬉しかった
そして彼女は気がついた。彼女には夢があったことを
このゲームのストーリーを楽しみ、そして自分がプレイするという夢だ
まだ始まりの一歩だ
きっと昔の仲間が戻ってきたら彼女になにか言うかもしれない
だけどもう彼女は昔の彼女ではない
新しい魔法職の装備で、冒険にでる人だ
この先沢山の困難があるだろう
けど大丈夫。今は攻略サイトがある
配信者もいる
見たらいいんだよ。卑怯じゃないさ
そう思い彼女は次の目標に進む
次のボスはまだ攻略もわからないボスだ
それなら、攻略サイトや配信を見よう
沢山勉強しよう
何ヶ月掛かってもいい
いつか倒せるのだから

これが2ヶ月絵を毎日描いた私の小さな進歩でした!

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