気取ってんじゃねーよ!

頼まれ仕事で作詞しているのだけど、今回はフリーのパターンなので特にテーマがない。うーむと思いながら曲を聴き方向性を決めた。

そんでいざ書き始めると書いて消しての繰り返しで時間を浪費している。曲の系統的に参考になりそうなグループの歌詞を眺めてみるのだけど、良い言い方をすると「シンプル」で、悪い言い方をすると「中身がない」。そんで気取った歌詞だ。気取ってんじゃねーよ!と心の中で叫んだ。

おいおいこれで大丈夫なのかと思ってしまうのだけど、意外とこれがメロディに乗ると大丈夫だったりするからマジックだなと思う。逆に僕が回りくどい書き方ばかりしているのかもしれないと少し反省した。

もしかして僕は知らず知らず枷を作っていたのではないかと不安がよぎった。「愛してる」という言葉を使わないほうが、逆に気取った行為ではないのか?DA PUMPの「USA」くらいのシンプルさの方が伝わるのではないか?

当たり前だけど言葉はストレートの方がいい。好きな物は好きと伝えた方が、多分いい。それを「シチリア島のレモンのように瑞々しい笑顔のあなたよ」とイタリア人の口説き文句が如く書いていくのが、歌詞のある意味での正解だと思っていた。

それがただの「歌詞を書くという照れ」からくるものだったとしたら?そう、その場合、真に気取ってんじゃねーよ!と言われるべきは僕の方なのかもしれない。

という、ただただ「作詞に悩んでいるという状態を回りくどく書いた」というメタ構造になっている日記でした。

気取らず飾らす、自分の言葉を操りたいですね。

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