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小寺の論壇:Keychrion K11 Proからオリジナルを作る

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


昨年12月15日公開のメルマガ追加コンテンツでもお伝えしたところだが、西田さんがあまりにもいいというので、ついコデラも吊られてKeyChron K11 Proを購入してしまった。

これまでエルゴノミクスキーボードは数々使ってきたが、Alice配列というのは聴いたことがなかった。そもそもAlice配列なるものが登場したのは、自作キーボードがブームになったここ数年の事だろうと思う。

Microsoft Ergonomic KeyboardにしてもKinesisにしても、記事を書く時に当時散々調べたのだが、左右分離型のキーボードはそれぞれの設計者による独自配列なので、名前なんかなかったように思う。それでは互換の面で不便なので、どこかの段階で規格化されたのだろう。

配列の特徴は言うまでもなく、キーが左右に別れて扇形に並ぶところなのだが、従来のエルゴノミクスキーボードと比べていくつか特徴的な違いがある。

まず上部の数字キーだが、左右の分かれ目が「6」と「7」の間という点だ。この分割点については2つの系統があり、Microsoft Ergonomic Keyboardはここで別れている。一方Kinesisは「5」と「6」の間で別れている。

その下のアルファベット列は、「T」と「Y」のところで別れるのはほぼ決まりなのだが、数字キーはアルファベット列から半個ぶんズレて配列されており、その分かれ目に位置するのが「6」なので、これが右に行くか左に行くかは、ある意味どちらでも成立する。Alice配列は、「6」を左に寄せたようだ。

もう1つの違いは、「B」キーが2つあることだ。これまでの左右分割キーボードでは、どれも「B」は左側と決まっていた。筆者も「B」をタイプするときには左手で違和感はない。ただ初めて左右分割キーボードを使う人にとっては、Bはどちらでタイプするか決めづらいところなのだろう。英語圏ではどうかしらないが、日本語タイプ者にとっては「ば行」の入力以外には使わないだろう。その点では、両方にあるというのは親切ではある。

さてこのK11 Pro、ノートPCに近い平たいキーキャップで、ストロークが浅いメカニカルスイッチを採用している。とは言え、昨今の薄型ノート搭載キーボードよりもストロークは深い。それゆえ底打ち感が軽減され、長時間のタイピングでも疲れにくいという特徴がある。

その一方で、筆者はそれほど外で原稿を書く機会もないので、ノートPCのキーボードはほとんど使っていない。どちらかと言えば、キーキャップだけはフルハイトのほうが馴染みがある。

K11 Pro採用のスイッチは交換はできないが、キーキャップに関してはCherry互換で設計されているという。確かにスイッチの頭を見てみると、十字に切り込みの入ったお馴染みの形状だ。ということは、キーキャップは通常のCherry用のものがはまるという事だろう。

スイッチの軸はCherry互換

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