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小寺の論壇:リアル取材用の機材をリニューアルしてみた

宮崎に転居して4年、ちょうどコロナ禍に突入したことでリモートによる取材が一般化し、話を聞くだけなら遠距離にいる事自体はハンデにはならなくなった。ただ昨今は取材もコロナ禍を脱しつつあり、発表会はリアルとリモートのハイブリッドになったり、あるいは体験会などリアルでしかありえないミーティングも開かれるようになってきた。

コデラは比較的広告案件のお仕事を多く受けるのだが、一般記事と違って予算があるので、リアル取材や出演を依頼されるケースが増えてきている。東京まで航空機往復とホテル1泊で7万円程度なので、それぐらいは負担できるということのようだ。

ただこちらとしては、リアル取材をガンガンやってた頃から、もう4年ぐらい取材用の機材をアップデートしていない。方法論も色々アップデートしていかないとマズいということで、色々試行錯誤している。

■ワイヤレスマイクで音声収録  

昔の取材と一番大きく変わったのが、インタビューの文字起こしがAIでほぼ済むようになったことである。原稿でもインタビュー形式になる場合はそこそこ手を入れなければ、人が読める原稿にならないのだが、要素や事実だけを押さえる場合はAIの書き起こしだけで十分足りるようになった。

しかしこの手を使うためには、音声を綺麗に録音する必要がある。これは色々試行錯誤して、スマホにUSB-C直結のラベリアマイクを繋ぎ、相手の近くまでマイクを伸ばすという方法を使った事がある。

これはこれで結構綺麗に録れるのだが、録音しているスマートフォンが途中で画面がOFFになって、録れてるのかどうかが確認できないという課題があった。画面をスリープしないようにすればいいのかもしれないが、そうなると今度はバッテリーライフが課題になる。なにせUSB-Cにはマイクが繋がっているので、給電できないのだ。

つまりインタビュー前にはスマホをフル充電しておかなければならないわけだが、うっかりそれを怠ると実施が危ういということで、この方法はバックアップ用とした。

取材を動画で撮る場合、マイクをどうするかという問題がある。マイク性能がいいカメラを使うというのも1つの方法だが、外部マイクを拡張するという方法もある。

そこで導入したのが、RODEの「Wireless ME」というワイヤレスマイクだ。レシーバとトランスミッタが1ペアになっている製品で、どちら側にもマイクが付いている。普段はメルマガ追加コンテンツで毎週使っているだけなのだが、先週の取材では、インタビュイーが1人だったので、トランスミッタ側をしゃべる人の手元に置き、集音した。(写真撮影もあったので胸には付けられなかった)

結果をAIに食わせてみたが、問題なく認識されていたので、この方法はアリだ。カメラとレシーバは所詮アナログケーブルで繋がっているだけなので、ステレオミニケーブルを延長すれば、2系統の集音に対応できる。つまり4人ぐらいが横並びにいる取材でも、2箇所にマイクが置けるのでかなり拾えるはずだ。

ワイヤレスマイクでインタビューを集音

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