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会社をハイエースにしちゃった話 (2)

毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。


前回からの対談は、有限会社マイカ代表取締役の井上 真花さんにお願いしている。

バンの中で仕事をするというスタイルは、ある意味それができる職業だから、ということでもある。逆に言えば、そのメリットを最大限に活かせる働き方だ。

さらにその中には、ある程度生活空間としての機能もあるという。仕事場としてはもちろんのこと、生活基盤のバックアップとしても機能するわけだ。このあたりは、東京でも暮らせるが宮崎でも暮らせるというライフスタイルを選択した自分にとっては、共感するところも大きい。



小寺:仕事場として選ぶ駐車場所というのは、大体どういうところが候補なんですか。

井上:やっぱり道の駅とか、高速で移動してる時はサービスエリアとか。

RVパークに駐めると、チェックアウトが10時とかじゃないですか。それだと昼間使えないので、連泊で2日、3日泊まると、その間も使えるんですよ。なので、連泊するとか。あと夏とかだともう暑くて昼間は車内にいられないので、「快活CLUB」を多用することもありますね。

小寺:じゃあ、停車中はエンジンを切ってるってことですよね。ディーゼル車だから振動もあるし、エンジンかけながら仕事というのはないということですよね。

井上:やらないですね。で、暖房、冷房は別途用意して、夏と冬は対応する。ECOFLOWのポータブルクーラーを借りたりしてましたけれども、ああいうポータブルクーラーを使ったりもします。

小寺:なるほどね。やっぱりそれなりに車の中にずっといるというのも、なかなか大変ですね。椅子とか机とかも、工夫されたりとかしてるんですか。

井上:あ、椅子! Instagramとか別冊マイカにも載せてますが、畳敷きにしたので、机に正座してます。

小寺:畳敷き(笑)。正座とか、あぐらかいたりとか。

井上:そうそう。

小寺:なかなかつらくないですか。もう慣れましたか。

井上:私はやっぱり椅子のほうがいいんですけど、一緒に旅してるうちの夫は正座やあぐらのほうが好きなので、それぞれですね。

小寺:なるほどね。僕は腰が悪いので、あんまりあぐらができないんですよね。整骨院の先生にあぐらをやめてくださいって止められて。なんかね、あぐらかくと背骨の曲がり具合が良くないらしくて、ダメなんですって。

井上:私もやっぱり座りたいですね。前は座るスタイルで作ってたんですよ。

スライティングデスクみたいに机が出て、寝てる場所が椅子になるような家具も作ったりしたんですけど、結局やっぱり座敷がいいよみたいな感じになって。日本人やなあ、みたいな。

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