8年前に参加したWSに、8年振りに参加した。8年前に参加したのだから、8年振りなのは当たり前なのだが、何だかそのことを書いて敢えて言語化しておきたくなったのでそうしてみた。

8年振りに参加したWSで、別のタイミングで描いたのと同じような、でも違う、きっと今だから描ける絵を描いた。

わたしにとって、空気というのはもう水と変わらないのかもしれない。空気も水蒸気で水を孕んでいるのだから、厳密にはこの世界は濃度こそ違えど水の中に違いない。わたしは水の中に居ながら地上だとみなが思う場所座標に生きているのだ。

前回参加したときのことは、当たり前だが覚えていることと覚えていないことがあって、でも絵を描いたときの感覚やプロセスについては驚くくらい鮮明に覚えている。なぜなら、あのときわたしは本当に好きな人がいたからだ。正直、当時のわたしにとってはこんなに好きな人はきっとこれから先現れないというくらい好きだったと思う。だから、水面に映る月を描いた。違うことはわかっていても、わたしの心が乱れず澄んだ水面であるならば、その人月を乱すことなくこの身水面に映すことができるのに、と心から思っていた。全てを解りたいと思っていたし、解りたかった。

こんなにエモいことをかいてのびさんどうしたのと思われそうだが(苦笑)、もう少し続けようと思う（みんな大丈夫？w って大丈夫じゃないのはわたしかw）。もしかしたらご心配をお掛けしているかもしれないのだが(苦笑)、のびさんは大丈夫です。なぜなら、これは目の前のその人に向いていた気持ちは、実は自分に対しての祈り気持ちだったと気付くプロセスを書いた描いたものだから。つまり、わたしはその人ではなく、そのままのわたしのことを惑うことなくまた揺れることなく、そのまま自分に映し出したかったのだと、絵を描くプロセスの中で気付くからだ。そのプロセスの中で、わたしが大好きなのは、大切なのは、全てを解りたいのはわたしだと解ったのだった。だから、わたしは8年経ってもそのときに描いた水面に映る月の絵（タイトルは「本当は人恋しい君へ さりげなく寄り添う満月色」）が好きだし、この絵に優る絵は描いたことがない気がしているのだと思う。

ちなみに、今日は「透明になってしまった自分」を描いた。描き始める前に深呼吸しながら自分に深く意識を向けたときに出てきたのが今ここにいるわたしは透明である、ということだったからだ。そして、そのわたしは、「水にたゆたう」と「風に吹かれている」を同時にしている。そんなイメージをみてから描き始めた。そうしたら、水海の中の珊瑚礁みたいな絵を描くことになったのだ。光が、波が、風が、泡が、流れが、静かに、そしてそうあるように流れてたゆたっている世界。水はどこまでも澄んでいて、光の届かないところのない世界。光が届かないところには、闇という光がちゃんと存在して、共存している世界。いつもどんなときも、ぽこぽこと可能性が生まれている美しい源の世界。そうか、わたしは源を描いたのかもしれない。特別なところにある、現実と分離した源ではなく、自然と今ここにある、飾らない源。見ようとすれば今ここにある、見えないだけで存在しているわたしの内面の世界。

わたしの世界は澄んでいて美しい。謙遜する気にならないくらい、本当に美しいのだと思う。混沌もあるが秩序もある。許せないを許してしまう、許しに満ちた世界。境界線が不明瞭であやふやで、でも豊かな世界。分離していないのに分離していて、混ざっているのに混ざっていない不思議な共存の世界。明確でありながら朦朧としていて、強さと弱さのアンバランスによりバランスがとられている美しい均衡の世界。きっと、わたしにしかこの世界にある秩序は理解できないのではないかと思う。それってもしかしたら誇りかもしれない。ただ、誰にもわかってもらえないかもしれないけど、そもそも自分の誇りとは誰かにわかってもらうのではなく、わたしが持っているだけでいいものだからそれでいいのだと思う。

8年振りに、8年前に参加したWSに参加して、わたしは強くなったし美しくなったと思った。そして同時に、8年前のわたしも強かったし美しかったのだと思った。わたしは何も変わっていない。でも、確実に変わっているし、変わっていた。この矛盾を体感して納得するために、今日は参加したのかもしれない。わたしは、今のわたしを知りたかった。絵を描くという圧倒的な体験・・・・・・を通して、言い逃れできないくらい今の自分を感じたかったのだと思った。どれだけ自分に与えたいねんと思ったが、同時にそれは最高に素晴らしいと思った。

こんなに自分のことをポジティブに承認したnoteはかつて書いたことがないし、これ以降も書かないかもしれない。でも、今日はこれが書きたかったし、これを書くためにWSに参加した。それだけ。

あ─────────、楽しかった！！！！！わたしはわたしで幸せで美しくて、そしてとても豊かだった。読み返したら公開できなくなるかもしれないので（たぶん大丈夫だけどね）、そのまま公開ボタンをぽちっとしようと思う。

【追記】今日描いた絵のタイトルを書いていなかったので追記。今日の絵のタイトルは、「翼をひろげたい君へ 宙そらへ繋がる架け橋色」でした☺️🪽

2024/04/12 （102/366）

参加させていただいたWSの主催者 内藤麻美子さんのHPです🌸