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なかったことにしたかったことはなかったことにはならないし、ないことにしたいこともないことにはならない 2024/02/10

それはあるから。以上。と書くと、元も子もないのであと数百文字言葉を並べるつもりでいるが、結局それは冒頭に記した8文字(読点を含む)に凝縮される。つまり、それがおそらくこのnoteエッセイが今年に入って過去2番目に長いタイトルに込めた思いであり、それはたぶん真実でもある。

最後まで書き終えてわかったのだが(なのでここにこの言葉を書き添えておきたい)、これは手紙のようだ。あなたになりたくてずっとあなたになれないと感じてきた、すべてのわたしへの手紙。
ぜひ、読んでみてください。

なかったことにしたかったことはなかったことにはならないし、ないことにしたいこともないことにはならない。つまり、自分社会の都合でどうにかできるほど、わたしたちの魂は簡単にできていない。なぜなら、どんなに取り繕おうが、仮面を被ろうが、自分のことを否定しようが騙そうが、そんなことは不可能だからだ。いや、それが課題として生まれてきた人がいたとしたら、きっとそれを可能にするだろう。しかし、とはいえその人も含め、結局真ん中にあるものは変わらないわけで、わたしたちはどこかのタイミングで、所謂"Surrender"をせざるを得なくなる。
それは、自分自身に降参する、ということ。

作り上げてきたちゃんとした自分に、本当のわたしはそうあることがもう辛いですと打ち明けること。わたしはわたしで居たいだけなのに、それよりも周りの声を優先して、どうにかあなた誰かの期待に応えていたかったけど、わたしはどうやら自分の期待にしか応えられない仕様のようなのです、ごめんなさい。今まで必死に頑張ってきたわたしも、本当にごめんね。頑張りすぎて、傷付けてきたよね。傷付けたいわけじゃなかったの。こんな結果を望んだのではないの。ただ、わたしはわたしを守りたくて、生きやすく生きたくて、・・・それがいつの間にか、わたしがわたしを生きることを、こんなに生きづらくしてしまった。気付いたときにはもう手遅れで、だから気付かないふりをしてきた。わたしはわたしを、傷付けたくなかったから。

でも、それももう、おしまいにしないとね。
だって、あなたは傷付く覚悟ができているのだから。

傷付いても、もうわたしあなた自身を手離したくないと強く祈っているのだから。その祈りが、今、あなたをあなたにする。その祈りが、あなたを導く光だから。諦めないで、その祈りをもう二度と、手放さないで。その痛みと引き換えに、あなたはあなたを取り戻したのだから。



2024/02/10 (34/366)
水瓶座新月の朝に
わたしの大切な人たちへ


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