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貧富の格差を縮める方法

貧富の格差を縮める方法は、徴税と再分配に尽きる。
徴税をどう行うか、どのように再分配するか、を世界中が何千年も試行錯誤している。

私は経済学を学んだことが無いし歴史にも疎いので、現在の日本の仕組みを確認して、課題を指摘してみたい。

金額順では消費税が一番大きい。そうか、ここまで育ったか。仮にヨーロッパ並みの20%近い税率になると、国の借金の2/3くらいが消えるのか。消費税増税の議論がなくならないはずだ。
だが、消費税はまったくいけてない制度だと個人的には思う。
広く薄く課されている分、貧しい人の税負担が大きい。手取り月収15万円の人と手取り月収150万円の人で、支出金額に10倍もの差は無い。手取り15万円だとほぼ全てが消費されるだろうけれど、手取り150万円だと、どれだけ贅沢しても支出は100万円くらいではなかろうか? 山手線の内側だと100万円以上の家賃が珍しくないから、150万円キレイに使っちゃう人もいるかな?

まあ、ともかく、消費税は逆累進。加えて外国人の免税手続きやフリーランスへの優遇に軽減税率、B to Bでの課税仕入れの控除など、システムが複雑化しがちで民間の労働生産性を毀損してもいる。
それから税金ではないけど国民年金と厚生年金。これ、所得税に一本化すれば良いと思う。なんで取り立てる人・事務所を別にしているのか意味不明。

一方の法人税。なんと所得税より税収が少ない。ここはもっと取ろうよ。印紙収入などという変な仕組みもやめたら良い。電子署名契約だと印紙不要で紙だと印紙が要るとか、意味がわからない。

投資家的にいつも痛いと思う金融所得課税は円グラフでは「その他の税」のようだ。一律20.315%って結構な重税感あるし、たまに大きく利益確定すると白目になるけど、総合的には消費税の1/10規模。
ただ、ここで金額に応じた累進性を持たせると、富の再分配に貢献しそうだ。具体的には現金預金500万円と新NISA枠1800万円が非課税、これを超える分は1000万円刻みで相続税のような累進性を持たせるとか。何しろ日本の個人貯蓄総額は2千兆円もあって国家予算の20倍もの規模なのだから、これで溜め込んでる人から取る→使わないと損かも、って状況にすると経済も活性化する。マイナンバーと金融機関口座の紐付けをゆるゆる進めているのだから、きっちり紐づければこのくらいのことはすぐできるはず。懸念はタンス預金か。インドみたいに高額紙幣をやめたら良いかも。

自分はサラリーマンなので、所得税と各種保険料の残りにさらに税金かけられるなんてもってのほかと思っている。それでも動かない2千兆円を動かすには課税しか無いだろうと思う。
そして消費税はやめてほしい。アメリカは消費税無いよ!