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理想の人事異動を考える

理想の仕事って、難しい。
忙しすぎても、暇すぎても、難しすぎても、簡単すぎても、裁量がありすぎても無さすぎても、病む。そしてちょうど良い湯加減は人によってバラバラだ。

職場の人間関係も、休日まで家族ぐるみで一緒に遊びに行くような密着した関係を好む人もいれば、業務時間中でさえ、できるだけ隔離された席でひっそり一人で働きたい人もいる。
都会で満員電車に揺られて通勤したい人もいれば、出社前に一釣りいけちゃう地方で仕事したい人もいる(出勤前の釣りは実話です)。
嫌がらせしてくる人や明らかに不潔な人と一緒に働きたい人だけはいないか。

諸条件に加えて、特に大きな企業では業務がかなり細分化されている。組織名が体を表しているとは限らないのだ。しかも組織変更も頻繁にある。どこで何をするか、選びたくても情報が乏しく、集めた情報は3年も経てば陳腐化する。

そう考えると、よほど何かのプロフェッショナルというのでもなければ、上から降りてくる異動という、大半の日本企業で行われる人事異動も悪くないのかもしれない。
強いて言えば、どんな人材を募集しているかの社内公募や、二週間くらいのお試し異動というのがあると仕事する方も受け入れる方も安心なのかも。
ただ、事前の心構えが変わる程度の効果しか望めない点が、こういう制度が普及しない一因かもしれない。社員の気持ちを汲んで丁寧にコミュニケーションしながらでも、エイヤっと決めてしまっても、結果が変わらないなら後者の方が手間は少ないからね。
就職、配属、異動のことはもうちょっと考えたい。