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『バクマン』を読んで感じたこと

『バクマン』という漫画をご存じだろうか。
バクマンは少年ジャンプで連載された漫画作品の一つであり
主人公、真城最高(通称 サイコー)と高木秋人(通称 シュージン)という二人が人気漫画家を目指す物語だ。

恥ずかしながらこの作品を知ったのはかなり前であるが、読んだことは最近まで全くなかった。

漫画家は博打。

サイコーは漫画家になる三大条件は『うぬぼれ』『努力』『運』であると言い切った。ジャンプの漫画だからそこは明るく『努力をすれば必ず道は開かれる』という感じではなく、はっきりと最後は運が大切であると・・

ジャンプの主人公としては非常に冷静で物事を俯瞰できる人物である。その上この二人は自分たちの漫画をヒットさせるために、経営者を見ているかのように戦略的に事を進めていく描写が多い。

バクマンの面白さはジャンプのようなファンタジーな世界観ではなく、いたって普通の現実世界で普通の登場人物が夢を追いかけ、奮闘する姿だと思う。
バクマンを読んでいると込み上げてくる感情が心臓に殴りかかってくる時が何度もある。

夢のために何かを捨てる。

サイコーは週刊連載できる人を漫画家と呼び、それ以外の人はただの博打打ちだという。言い換えれば、漫画家を目指す人間はみんな博打打ちなのである。若いころの青春を漫画にぶつけて、先に光があるかどうかもわからない暗い道をひたすら進んでいく。

私はこのような博打な生き方にあこがれる。芸人、アーティスト、売れない時期を得て今の大成を成している人の話にはとても興味がある。
芸人だったらオードリーの若林正恭さんの下積み時代は本で何度も読み返したし、TBSドラマ『だが、情熱はある』も普段ドラマなんて見ないくせに毎週欠かさず見ていた。

人生のすべてを一つの夢のために捨てて生きている人間は本当に美しい。
情熱というエンジンをフル稼働させて生きているから。本当の意味で『生きる』ってそういうことだと思う。
だらだら何もせずに時間が過ぎるような生活より、何かにぶつけている人の方が生きているという風に言えるのではないのかと思った。

僕には多分こんな生き方はできない思っていた。
楽な道に逃げてしまうから
失敗ばかり考えてしまうから
本当は理系に行きたくて研究職を目指したかったのに数学が全然できなくて文系に希望を出した。
大学受験は大学に落ちたらどうしようと常に考えていて、勉強しても頭に内容が全く入ってこなかった。

そんな自分を変えたくて大学に入って中小企業診断士の勉強を始めた。
多分僕ができる最小限の博打だと思う。
大学生活の遊びを捨てて毎日机と向かい合っている。
他の人から見るとただ勉強して図書館にこもっているだけといわれるかもしれない。遊びに行く友人もいるわけではない。
でも、一日の勉強が終わると『必死に生きてるな』と感じることが多い。
それは命のガソリンを燃やしているからだと思う。
少なくとも高校で過ごしているときはこんな風に感じなかった。

バクマンを今更読み始めたのも、資格に挑戦する僕との運命だったのかもしれない。もっと早く読めばよかったって思うときもあるけれど、今出会えて本当にいい作品だった。















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