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【毒系親】母からの感謝

父がまた手術のため入院するという。

ちょうど5年前にも
ちちは手術をした

そのとき、

私は臨月に入った妊婦さん
37週過ぎていたけど
まだ産まれない、と思えたので
遠慮なく

はの付き添いをした

というのも母が突然足が痛くて歩けなくなったから


大きなお腹を抱えていたけど
4人目だし

精神的にも、厳しい条件の中で
ひとりでもあれこれ引き受けて頑張れる
そんなタフさを充分身につけていたので

なんの躊躇もなかったし
不満もなかった


そんな私の姿は
母には驚きだったかもしれない

私は強い、ということ
認めざる得なかったんだとおもう

母はほんとに、自分のできないことには何も挑戦などしないし、全てを自分以外のせいにして生きてきているので
何もできない人になってしまっていた

電車も、乗り換えは、できない
今ならもう切符さえも買えないだろね

何かあればだから、大騒ぎ
自分一人では何もできないから

父のお世話に何度も病院へいったし
母のために、宅配弁当も手配したし
入院の父と家にいる母用に
水を余分に頼んでおいたり 
些細なことだけど

あれこれする私に

あんたなんでもできるんやな

とぼそっといった。

そのときから

ありがとう、と私によく言うようになった。


私に頼らざる得ないそのことを素直に認め、素直にありがとうが言えるようになったのかな

父は
去年春の、頸動脈の手術に続き
今度はヘルニアの手術らしい

ありがとう、よろしくね

と電話越しの母の声は 落ち着いている


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