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【読書メモ】是川銀蔵(最後の相場師と称される)の著書「相場師一代」

是川銀蔵(コレカワギンゾウ)氏の著書「相場師一代」は、彼自身の投資家としての経験と哲学を綴った自伝的な作品です。

是川銀蔵氏は「最後の相場師」とも称され、株式市場での顕著な成功と独自の投資戦略で知られています。

この書籍を通じて、是川氏は株式投資の難しさと、成功するために必要なメンタルや戦略について語っています。

最も印象に残ったのは、執筆動機です。当時すでにジャーナリストの筆による是川銀蔵氏の本は別に出版されていました。

是川氏自身は、自分では本を執筆することをずっと断り続け、著書を出版することに後ろ向きだったと本書で述べています。

しかし先のジャーナリストによる著書には、事実と異なる部分がありました。

それに加え是川氏の株式投資による成功が容易だったかのような誤解を与える内容になっている考えていました。自らが執筆して読者に直接伝えたいとの思いから出版したのです。

読者に直接伝えたいこと、それは株式投資における成功の難しさが一番。さらにその過程で得た教訓です。

彼は自らの経験を通じて、株で成功することが「不可能に近い」と述べており、この現実を読者に伝える使命感を持って本書を出版ました。

是川銀蔵氏の「相場師一代」は、単なる投資ガイドブックではなく、投資と人生における考え方を示した作品です。

ファンドマネージャとして彼の戦略を評価する際には、その深い洞察と長期的な視点が特に価値あるものと考えます。

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