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(考察)ノートルダムの鐘 カジモドの願い


「ノートルダムの鐘」
言わずと知れたディズニー超大名作ですね!
ディズニーって子供が見るものだろ?ってバカにしてくる人もいますが、僕に言わせれば大人が大人であることなんて誰だって出来る!
自分で童心に帰ることも出来ない、自分には出来ない物事を、自分には見えない景色を揶揄して否定する!絵を描くのが下手な人が「絵描くのつまんない」って言ってるのと同じですよ!!(何かあったのか俺笑)
兎にも角にも!大人も存分に楽しめる内容となっている今作の挿入歌!
「僕の願い」について考えてみたいと思います。まずは歌詞をご覧ください。

「僕の願い」

いつも1人で生きていくここに隠れて暮らす
真下を見つめて生きて行く僕は皆んなを見てる
皆んなは僕を知らないこれからもずっとこのまま
もしこの願いが叶うなら行きたいな皆んなの元

光浴びながら1日だけでも暮らしたい皆んなの元で
もし出会いがあって誰かが僕を愛してくれるなら

皆んなは今日も忙しくして楽しく生き生き暮らす
なんて素晴らしい生き方だ輝きに溢れている
あぁ僕も皆んなと一緒に歩いてみたい散歩したい
手を繋いでセーヌのそばを朝の光を浴びながら 

この願いが もしも 
僕に 許される その日が 来るなら
もうなにもいらない


くぅ〜!歌詞書いてるだけでうるっとくるなぁ笑
ダイナミックな音楽も合わせてものすごい名曲ですね!そして石丸幹事さんの歌声も素晴らしい!
映像も美しい!!可能な方は曲を聴きながら歌詞を読んで頂きたい!
はぁ〜素晴らしい!!

カジモドはフロローによって聖堂にどじ込められた生活をしていました。
この歌はカジモドが「外の世界に出たいよ!!」という曲でもありますが、
「誰かに愛されたい」という曲でもあると思います。

・皆んなの元に行きたい
・出会いがあって.…
・誰かと手を繋いで散歩をしたい

皆んなと友達になって散歩したりご飯食べたり働いたり!あわよくば恋人なんかも出来ちゃったりして!?どれも相手がいなければ出来ないことばかりですね!
可哀想なことにこの曲を夢物語として歌う
カジモド。

色々とすっ飛ばしますが、結論からいうと最終的に叶った願いは1つだけだと僕は思っています。それはこの曲の中でカジモドが最初に願った
「皆んなの元へ行きたい」ということだと思います。

ノートルダムの鐘という作品はそんなに甘く出来ていません。
物語だからといって皆んながカジモドを急に好きになったりはしませんし、この物語で英雄となるのは確実にフィーバスの方だと思います。
映画自体はカジモドが担ぎ上げられるシーンで終わりますが、そこにいる人々の半数はさほどカジモドの存在に歓喜していないように見えます。
英雄となった訳ではなく、皆んなに愛され始めた訳でもなく、

「皆んなに受け入れられた」

という状況で映画は終わっているように僕は思うんです。
そこからカジモドが愛されるかどうかはまた別のお話ですね。

そこで、「ノートルダム2」という映画があります!
じゃあ「ノートルダムの鐘2」を見ればカジモドがその後どうなったか分かるかというと、そう言う訳でもないのがまた面白いところ!
原作でカジモドは最後に死にます。ですからノートルダムの鐘2は完全にディズニーの創作物!
個人的に「ノートルダムの鐘2」は続編ではなくスピンオフ(パラレル)作品だと思っています。
なんだか人物の描き方が1と2では違う感じがするんですよね。

そういった意味を込めてカジモドの叶った願いは

「皆んなの元に行きたい」

ということだけだと思うんです!
カジモドの願いを歌った「僕の願い」という曲。

その全てが叶う訳ではないという最低限のリアリティが本作の最大限の魅力だと思います!
大人が大人のままで楽しめるディズニーの超名作!

是非ディズニープラスでもう一度楽しみましょう!


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