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最後は自分と内との関係


何かをするときには決まって隣にいるし

似たような考え方なので衝突もなく

価値観もそれほど大差のない関係を

「あいつとは不思議とウマが合う」

などと表現することがあります
(中高年世代限定?)



友人と呼べるほど深い付き合いではないけれど

気を使うことなくお互い自然体でいられる関係は

ストレスの多い社会にあってオアシスのようなものです





本来であれば気の合う者同士だけで

日常生活を送ることが理想なのですが

実際の学校や職場は理想とは程遠いもので

多くの人が人間関係やいじめ問題で悩んでいます





同じ集団に属してるからといって

無理に仲良くしたり協力し合う必要などない

こんな風に人間関係をもっとドライに

とらえることができれば

大抵の問題は簡単に

解決することができるかもしれませんが

同調圧力に弱い日本人には無理な話かもしれません




そんなことをしたら

「空気の読めない変な奴」

こんなレッテルを張られて

それこそいじめの対象になってしまいます










とにかく人間関係というものは

めんどくさくて厄介なものです


どうしても好きになれない


私の子供は長ねぎや玉ねぎを大がつくほど嫌いで

どんな調理方法を用いても断固拒否します



なぜ食べられないのか聞いても

なんとなく嫌いの一点張り

好きになろうとも思わないし

食べられるように努力しようとも思わないそうです



誰にでも好き嫌いはあるわけで

ネギを食べられないのも個性の一つと考えれば

無理強いする必要もないだろうとは思いますが

これが人間関係となるとややこしくなります








私には職場の中にどうしてもウマの合わない人がいます

部署内の人ではないので直接のやり取りはありませんが

お互いの行動が目に入りやすい位置にデスクがあるため

一度気になりだすとついイライラしてしまい

意識がそちらへ向かってしまいます





部署が違うことと役付きで年齢が離れているために

直接会話をする機会もあまりなく

その人から嫌がらせを受けるようなこともありません



どちらかといえば物腰は柔らかく穏やかで

何かをお願いすればとても丁寧に対応してもらえます



もしかしたら私以外の人間で

その人を嫌う人間はいないのかもしれません






では私がなぜその人を好きになれないのか





理由はたった一つその人の事なかれ主義の言動です




たまたま近くに座っているために

どうしても会話が聞こえてしまうのですが

二言目には「自分にはわからない」を繰り返します



これが聞こえてくるたびに

「役付きなんだから当事者意識を持っても良いだろう」

こんな気持ちが沸々とわいてきて

でも自分には関係のないことだから

口をはさむわけにはいかない

そのジレンマがイライラを募らせます






「そんなこと気にするほどのことではないだろう」

こんな声が聞こえてきそうですが

自分でも重々わかっていることなのです



人の行動は自分の思い通りになんてならない

それも理解しています



自分の内面が現実を映し出している

私のメンターの言葉です


これらを頭ではわかっているのです

頭でわかっているからその人に対して

何かしらの行動は起こしていないのです




ただただ嫌悪感に近い感情が湧き上がってしまい

そんな自分を「小さいなぁ」と思い

自己嫌悪に陥っていたのです





やることなすことにいちいち目が行ってしまい

その都度 はっと気が付いては

情けない思いをしていました




していましたと過去形で書いているのは

この状況を脱することができたからです


これがパラレルワールド?


悶々とする中で毎日を過ごしていたある日

お昼にたまたま立ち寄ったコンビニで

普段は買うことのない栄養ドリンクの

コーナーが目に入りました




その日もいつものように

先ほどの人の会話が耳に入っていました




どうやら近々誕生日を迎えるらしく

年を重ねるにつれ体力が衰えてくる

そのような話をしていたのです





私はドリンク剤を数本手に取り

レジで支払いをすますとそのまま職場へ戻り

その人の机の上にメモ書きとともに置きました




今でもなぜそんな行動をとったのか

自分でもわからないのですが

ささやかな誕生日プレゼントを贈ったのです





十数分後メモを読んだその人が

お礼を言いに私のもとに近づいてきます







「どうもありがとう」






その一言を聞いた瞬間です





世界がガラッと変わっていくのがわかりました






それまで相手は役付きの職員ですから

施すのはあちらでこちらは受け取る側と

勝手に決めつけていたのですが




たった1回のプレゼントによって

目の前の相手が施しを受ける側になったのです



こう書くとと誤解されてしまいそうですが

何もたかだか数百円でマウントをとった

そういったことではありません





もちろん職場での立場が変わろうはずもありません





そうした上下の関係ではなく

自分の魂レベルがそれまでのレベルを脱し




別のステージに移ったことを

はっきりと自覚できたのです




この場合相手がどう思うのかは関係なく

あくまでも自分の意識レベルの話です




私が施しを行ったという事実

それによって内面の変化を感じ取ることができた

この経験がとても重要なのです





それ以降私のイライラの要因がきれいさっぱりと

目の前から消えてしまいました



消えてなくなったわけではありませんが

今までと同じことがおこっても

いちいち気に障ることがなく

むしろ「あの人は相変わらず平常運転だな」と

微笑ましく思えてしまうのです




今思えばあの瞬間に

パラレルワールドを移行したのかもしれません



並行するもう一つの宇宙へとシフトしたのでしょう





たった数百円が私の魂を救ってくれました

これもきっと自己投資の一つでしょう


もう「小さな自分」について思い悩まずに済んでいます





ここまでお読みいただき
ありがとうございます

あなたのもとに 素晴らしいことが

たくさん たくさん

降り注ぎますように








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