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数々の名山を望む上高地、4日間の家族旅(1/4)

お義母さんのお誘いで初めての上高地へ。
きっかけは帝国ホテル。長女さんが帝国ホテルで結婚式を挙げられて以降、ご両親の元に同ホテルから旅行などのガイドが送られてくるようになったとの事。ご両親も同ホテルで式を挙げられた事もあり、お義父さん曰く、「良いカモだと思ったんだろう」笑
とはいえ、まさか上高地に帝国ホテルがあるなんて!という驚きと、そこに宿泊できるというワクワク感、まさに夏休みにうってつけの場所だ。
2泊3日のプランだったが、妻の提案で近くの宿に前泊することに。これが大当たり。
幸い、前週の悪天候、そして来週の台風襲来の合間にあって非常に快適な旅となり、「英気を養う」とはまさにこの事、と実感する最高に気持ちの良い4日間を過ごす事が出来た。

5時間なんて何のその、高速バスの魅力

上高地までの交通手段は、飛行機は使えず、電車かバス、車が選択肢だが、今回はバスを選択。バスタ新宿発で所要約5時間(SAで2回休憩)なのだが、片道約1万円とリーズナブルで乗り換えも無く、極めて快適だった。朝食を食べたり、上高地での観光プランを考えたりしているうちに、あっという間に着いてしまった。一番後ろの席を予約したのだが、後ろを気にせず背もたれを倒し放題。なぜ飛行機のように前の席から埋まっていくのか謎だが、次回も絶対一番後ろを取りたい。唯一のマイナス点は、近くに座っていたおば様2人。とにかく5時間喋りっぱなしで声も大きく、少しでも寝ることがままならなかった。こればかりは運次第で、最悪耳栓で対処するしかないだろう。

シャイなJTBが隠し持つ、白樺荘の残り一部屋

出発の1ヶ月半前、Google Mapで検索し、上高地帝国ホテルに近く、口コミの良かった白樺荘を予約しようとしたのだが、白樺荘のHPに加え、じゃらんや一休あるいはTripAdvisorのようなOTA(Online Travel Agency)では全て満室。。。
藁をも掴む気持ちでGoogle検索したところ、たまたまJTBのサイトに辿り着き空室を確認、そして予約。
しかし、その部屋はOTAで予約する事はおろか、見ることさえ出来ない。違和感を感じ白樺荘に確認したところ、白樺荘はその部屋の予約状況や価格について感知しておらず、予約含めて全てJTBに任せているとの事。部屋毎に特約店契約があるという事か、詳細は不明だがそうしたケースがある事を初めて認識。オンライン広告の苦手そうなJTBだからこそ人目につかず、宿泊の1ヶ月半前でも取れたのだろう。ラッキー!
なおその部屋は、テラス席を備えているものの、目の前の木が邪魔をして穂高連峰をフルパノラマで見ることは出来ない。でも十分素敵な眺望だ。

白樺荘 JTB専用ルームからの眺め(前穂高岳〜明神岳はフルサイズ)

なお、テラスにはハンモックもかけることが出来、ゆらゆらと揺られながら新鮮な空気を吸い、そしてまどろむ最高のリフレッシュが可能だ。但し、ハンモックからはほんのりと汗っぽい加齢臭がする事に注意!

ガイドさんも最高、穂高連峰と河童橋

バスタ新宿を7:15に出発し、上高地バスターミナル着が12:00。そこからてくてく歩く事8分、見えてきたのはあの有名な河童橋と穂高連峰の絶景!

初日・雲に隠れるも雄大な穂高連峰と河童橋

まるでカナダやスイスといった海外に来たかのようなその景色に、妻と二人で思わず歓喜の声。こんなに素敵な景色は見たことがない、そう思わせる本当に綺麗なパノラマだった。
一旦白樺荘に荷物を預け、13時からは事前に妻が予約していた1時間のネイチャーガイドへ参加。これは、河童橋や小梨キャンプ場周辺を散策しながら、熟練のガイドさんが説明してくださるというもの。本日の担当はMさん、上高地出身でおしゃべり好きのとっても優しいおじ様だ。とにかく学びが多く、穂高連峰が一番綺麗に見える場所を案内し写真を撮ってくれるなど、これで一人1,000円ポッキリというのは破格だ。上高地に来て参加しない手など無いと思う。事前にこれを調べて予約した妻のセンスの良さたるや。運よく他の参加者がおらず、Mさんを独り占めできた我々はたくさんの質問をしてしまい、その結果20分オーバーになってしまったが、Mさんは全く嫌がる素振りも見せず最後まで丁寧に対応してくださった。写真を撮ってくれる時は、「はい、チーズ」ではなく、「はい、かみこ〜ち」。思わず笑顔に、本当に心からの笑顔に変えてくれた。Mさん、絶対また上高地来ます!
最後に、話してくださった一部テーマだけご紹介。

  • ケショウヤナギの名前の由来と、貴重な大木の悲しい末路

  • 河童橋の名前の由来とその歴史

  • 上高地の学生が課される登山の苦行

  • トリカブト、野紺菊、サラシナショウマ、梅花藻等々上高地の草花達

  • シュワッチ!の芽をつけるオオカメノキ

  • 冷んやり涼しい清水川の秘密

  • オシドリの実態から見るおしどり夫婦の嘘

  • 小梨キャンプ場の橋の中央にある階段の謎

その後、白樺荘にチェックインし、部屋のテラスでまったりし、再度河童橋周辺を歩きながらジェラートと上高地コロッケ、ビールを堪能。そして17:30からディナーへ。

天気の好転で楽しむ、穂高連峰の夜の顔

ディナーは、白樺荘のレストラン ラ・ベルフォーレ。我々が座ったテーブルからは、綺麗に穂高連峰を見ることが出来た。
運良く穂高連峰にかかっていた雲が晴れ、西穂高岳から明神岳までクリアにその姿を現してくれた。

レストラン ラ・ベルフォーレ店内からの眺め

白樺荘は上高地の中でも最北端に位置し、建物に遮られる事なく穂高連峰の景色を楽しむことができるのだ。
コースは、波田産西瓜のガスパチョにはじまり、信州サーモンのマリネ、焼きトウモロコシのスープ、真鯛のコンフィ、アンガス牛のローストビーフ、デザートのラインナップで、上高地ビール・ケルシュとアメリカのカベルネ・ソーヴィニオン ノースコーストを合わせて。特に、信州サーモンはもっちりとして味が濃く、さっぱり食べられる美味な一品であったし、ローストビーフはこれぞプロ!という火加減で、キレイな赤身がほんのりピンク色に染まりナイフが軽くスッと入る柔らかさ、カベルネ・ソーヴィニオンとベストマッチだった。
レストランではいつも3時間ほど滞在してしまう我々夫婦だが、料理がとてもスムーズにサーブされるため1時間半ちょっとでデザートまで食べ終えた。
そして次(19:30〜)はお待ちかね、星が見られるナイトツアーだ。
こちらも午後に参加したネイチャーガイドと同じ主催者で、所要1時間。天気が良ければ天の川が見られたようなのだが、残念ながら曇りがち。とはいえ、ガイドさんオススメの、星がキレイに見られる河原まで連れて行っていただき、東京では見られない綺麗な星空を見ることができたし、昼間は行けなかったウエストン碑も周ったりと満足な内容だった。iPhone13を使えば、星空が割と鮮明に撮れることが分かったのも収穫。

梓川の河原から見た穂高連峰の夜空 (by iPhone13)

さて、明日は朝から焼岳登山。
それに備えて早めに寝よう!という事で、23:30に就寝。白樺荘のベッドは固すぎず柔らかすぎずで心地良い。おやすみ。。。
(1/4完)

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