消さなくていい_マイナス感情はあなたの道しるべ

Kindle電子書籍『マイナス感情は消さなくていい マイナス感情はあなたの道しるべ』サンプル

(表紙画像はhiruberutoさんが作成された
けものフレンズ ロゴジェネレータ」で作成しました,
実際の電子書籍の表紙は別になります)

動画で『ゆっくりが語る心理・真理の話』シリーズを
公開し始めて1年ほど経ちました。
ある程度テキストがたまってきたのでこれを元に
9冊目になる電子書籍
マイナス感情は消さなくていい マイナス感情はあなたの道しるべ
を現在書いています。
今回もKindleでUnlimited対象,DRMフリーにする予定です。

「1節 心理やスピリチュアルを学んでもマイナス感情・不快感は生じ続ける」をサンプルとして先行公開しておきます。

発売は3月後半になると思います。

***********

心理や真理,スピリチュアルについて学んでも
マイナス感情や不快感は生じ続けるのを
最初に書いておきます。
最初から元も子もない感じもしますが……。

まず,そもそもなぜ心理やスピリチュアルを
学ぼうと思うのかというと,

■感情的につらい状況にあるから抜け出したい
■ポジティブな感情でもっといたい
■マイナス感情を追い出したい
■変わりたいのに変われないのを何とかしたい

といった願望が元になっている方が 多いと思います。

ほかにも,他人の気持ちを理解したい,
他人ともっと調和したい
とかもあるでしょうけど。

でも残念なことに,

■マイナス感情がいつまでたっても消えない?
■むしろ前よりマイナス感情を
認識しやすくなって状況が悪くなったのでは?
■教材が悪いの?
■それとも自分がおかしいの?

という状態になってしまっている人も
いるかもしれません。

まあ,これも学びの過程にいるからこそ
感じられることですから,
悪いことじゃないんですけどね。

マイナス感情や不快感は
楽しいものでは基本的にありませんから,
いち早く抜け出したいと思うことは
否定しません。
後で詳しく触れますが,こう思うことも必要です。

ずっとマイナス感情や不快感の中にいろ というつもりもありません。

マイナス感情が生じても構わない

では,もっと効果的にマイナス感情を
消す方法の話になるかというと,
そうではなくて,
ここでは別の視点を提示します。

むしろ,マイナス感情は消さなくていい
という方向です。

本書は消すことができないのを前提に
マイナス感情・想念,不快感と
どうつきあっていくかを学ぶための本と
考えてもらってもいいです。

どんな感情であれ,あなたの感情は
押さえ込まなくていいんです。
押さえ込んだつもりになっても
別のところにしわ寄せが出てきてしまいます。

マイナス感情も私たちに必要な機能だからです。
感情だけでなく痛み・だるさ・不快感といった
後ろ向きに思われやすい感覚も必要な機能です。

不安や恐怖,不快な感覚があるから
無鉄砲にならずに済みます。

さらに,その不快な状態を抜け出したいと
思うから,この方法は無理があるのではと
立ち止まって考えられますし,
同じ失敗を繰り返しにくくなります。

ですから,
マイナス感情や不快感を味わうからこそ,
そこから抜け出したいと思うからこそ,
体験を通じて学べる
ともいえます。

そして,その学びがその人独自の役割に
つながっていきます。

こんなふうにマイナス感情・感覚がないと
できないこともあるんです。
マイナス感情はあなたが生きる
道しるべ
になるのです。

マイナス感情だけでなく,
一方的に抑圧したり責めたり
しなければならない性質は
人間には備わっていないのです。

マイナス感情・感覚があるのは,
私たちを苦しめるのが本当の目的ではなくて,
そこから学んだり役割を果すようにするための
シグナルなんです。

一方,常にポジティブ感情でいろ,
痛みなんか無視しろ,
というのは無茶ですし,
感情や感覚にフタをしているようなものです。

マイナス感情を無視しろ
なんて言われてもできないよ,
できない自分はダメなの?
と感じてきた方は,
もう自分を否定しなくていいです。

マイナス感情が生じるあなたは変だから
否定して変えなければならなかった
のではなくて,その感情は
あなたに必要な性質だから
変えられなかったのです。

マイナス感情を消すのは無理だと
思うほうが自然なのです。

心理を学んでいるのに
マイナス感情が生じても,
自分はおかしいと思わなくていいんです。

そして,心のことや真理を学ぶことのメリットは,
マイナス感情・感覚のつらさだけに
フォーカスし続けてしまうこと,
このつらさに振り回された行動をすること,
要はマイナス感情に巻き込まれ続けることを
避けられるようになるところにあります。

もちろん一時的につらさに流されてしまうのは
構いません。

このつらさを切り替えるのを
ちょっと上手くできるようにするために
心理やスピリチュアルの学びを
生かすといいでしょう。

マイナス感情との付き合い方

マイナス感情は消さなくてもいいのはわかっても,
そのままでいるのは嫌だよ,
どうすればいいの?
という疑問は残ったままです。
しかし,

マイナス感情を消そうと思うと
かえって消えません。

消さないといけないと思うと,
自分はマイナス感情でダメなんだ,
と自分を責めることになって,
ますます気分が沈んでしまいますから。

マイナス感情・感覚は,
必要な学びを得れば
結果として消えてしまうものです。

じゃあマイナス感情や不快感に
どう対応したらいいかというと,
マイナス感情が生じたら,
自分の感情を客観視してみましょう。

マイナス感情を抱きつつも,
そんな自分を上から見下ろしているような
イメージです。

イメージがしにくければ,

「今自分は不安を感じている」
「今私は○○に恐怖を感じている」
「……をされて私は怒りを感じている」
「体のここが痛くて不安も湧いている」

と心の中でつぶやくのもいいでしょう。
自分の内面を自分で実況中継する感じです。

しばらくして落ち着いてきたら,

「心の痛みだけに集中する必要はなさそうだな,
この痛みは何を教えてくれているんだろう」

と切換えてみてください。

まだ切り替えるのは無理だな,と思ったら,

「まだマイナス感情の中にいたいんだな,
もう少し時間がいるんだな」

と現状を受け入れてください。

感情を切り替えたくないのに
無理に抵抗して切り替えようとする
必要はありません。

1節のまとめ

本節の内容を最後にまとめておきます。
マイナス感情が生じても自分は大丈夫なんだと
あなたに思えるようになってもらうのが
本節の内容の意図です。

■マイナス感情や痛みを味わうときがあってもいい
■マイナス感情や痛みから抜け出したいと
思うことが学びや役割を促進している
■自分の感情を抑えなくていい
■マイナス感情や不快感に巻き込まれ続けずに,
学びを得るためのサインだと思えばいい
■マイナス感情も含めて全ては自分に必要な性質

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こんな感じで15個の節からなる書籍にしようと考えています。
興味が湧いた方は是非発売されたら読んでみてください♪

★2017/3/29追記
この動画シリーズの内容をまとめたKindle電子書籍
『マイナス感情は消さなくていい マイナス感情はあなたの道しるべ』
を発売しました!
DRMフリーでKindle Unlimitedの対象です。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06XWLL67L/


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