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2次元カフェに考える、「場」に対する印象の認識すり合わせの機会

見出し画像:GraphicMama-teamによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

ソウル発の「漫画の世界に入ったような」2次元カフェが話題になっているようですね。

このようにユーザーに提供する「場」に対する印象を操作する手法が多様化し、ウィズコロナでユーザーニーズも変化する現在は、
「場」に対する印象(価値)という視点から、ユーザーと自社の認識のすり合わせを行ってみる良い機会ではないかと考える次第です。


1.2次元のような内装のカフェ(2Dカフェ)

私が愛聴している1日5分ビジネス英語( https://matt-english.com/category/podcast )で2023/9/19に、以下のソウル発の2Dカフェ(二次元カフェ)のトピックスが掲載されていました。

『ソウルから世界へ、漫画のような食事体験 From Seoul to the World, A Cartoon-Like Dining Experience』
https://matt-english.com/podcast/20230919

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『「漫画の中に入り込んだような気分を味わいたい」という願望を持ったことはありますか?
2Dレストランは、白と黒のシンプルなデザインで、まるで絵の中にいるような気分にさせてくれます。
2017年にソウルで初めて登場したこのユニークなスポットは、その後世界的な広がりを見せています。』

2023/9/19の1日5分ビジネス英語( https://matt-english.com/category/podcast )

既に、日本の新大久保にも「2D Cafe 新大久保店」としてオープンしているようですね。食べログその他のなどのレストラン関連サイトの記事を見ても、なかなかユニークで、確かに漫画の世界に入った気分にさせてくれるものと思いました。


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2.「場所の印象を操作する」手法が多様化しつつ、エンターテイメント以外の分野にも広がっていく

今回の、2次元カフェの国境を超えた人気や、ディズニーやUSJのような漫画や映画をモチーフにしたアトラクションやホテルテレワークの広がりなどからは、

「自分がいる場所の印象を操作する様々な手法が、試行錯誤も含めてエンターテイメントから他のビジネスや医療などの分野まで広がっていく」事が予想できるかと思います。

 上記のように、テーマパークのアトラクションなどでの、漫画や映画の追体験は、すでに多くの事例がありますが、
今回の2次元的な内装は、特定のコンテンツに依存せず、かつテーマパークなどに比べれば手軽な方法で、顧客が自分の考える漫画などの世界に入る体験を提供していることに興味を惹かれるとともに感心しました。

 このようなエンターテイメントの分野を始めとして、自分(ユーザー)のいる場所の印象を操作する方法が、
今回の様な壁画系から3DホログラムやVRなどの仮想現実、リアルな設備まで多様化し、時には失敗もしながらトライアンドエラーを続けて、
さらにビジネスコミュニケーションや、VRによる転地療法その他の様なメンタル面の医療分野などにも広がっていくのではと感じた次第です。


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3.ユーザー側が持つ「場」の印象と、自社の持つ印象のすり合わせを再チェックしてみる

このユーザーに提供する「場」に対して、ユーザー側が持つ印象や体験と、自社が提供したい印象や体験が一致していると、今回の2次元カフェのような人気を得ることが可能になる一方で、

その「場」の与える印象がユーザー側が実際に体験するものと、提供者側が想定していたものが食い違ったり、あるいは一致していても、実現するコストなどがユーザーが感じる価値に見合わないものであったりすることは、
既存事業、新規事業を問わず多く経験するところかと思います。

ウィズコロナにより、ユーザーの嗜好(ニーズ)やそのニーズに答える方法が変化している現在、
エンターテイメントの分野だけでなく、リモートワークの普及による「働く場」に対する印象や価値のユーザー(従業員)とマネージメント側それぞれの変化なども進んでいる今は、
ユーザー側と提供者側の「場」の持つ印象(価値)のすり合わせをチェックするよい機会となり、そのようなチェックを組織的に行ってフィードバックできる仕組みは、自社の「見えない強み」にも繋がるものと考える次第です。


Mohamed HassanによるPixabayからの画像

【今日のまとめ】


・漫画の世界に入り込んだ気分を味わえる2次元内装のカフェが人気を呼んでいる

・「場」に対してユーザーが感じる印象(価値)を操作するる様々な手法が、ネットとリアル双方で、エンターテイメントから他のビジネスや医療などの分野まで広がっていくことが予想される

・自社がユーザー(顧客や従業員)に提供している「場」にユーザー側が感じている印象や価値と自社が想定している印象や価値が一致しているかを随時チェックする仕組みは自社の「見えない強み」に繋がるものと考える

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