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「最も働きがいのある会社ランキング」と「中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2」から考える、「人」への注目の必要性

【今日のポイント】
3月下旬となり、2024年度に向けて既に走り出している企業も多いかと思いますが、
「働きがいのある企業ランキング」「デザイン経営ハンドブック」などからは、今後社内外の「人間」へのこだわりが更に必要性を増していることを感じるとともに、2024年度の事業計画などにもこの点から実施と修正のマネジメントサイクルの詳細を詰めていく必要性を感じた次第です。


1.「最も働きがいのある会社ランキング」

4月~3月が会計年度の企業では、もうすぐ2024年度が始まりますね。
この時期に新入社員を迎える企業も多いかと思いますが、
「働きがい」を提供するという視点は以下の記事などからも更に重要性を増していると感じています。

2024/1/29の1日5分ビジネス英語https://matt-english.com/category/podcast)の記事。
『2024年「最も働きがいのある会社」ランキング、ハイテク部門が圏外に Tech Loses Shine in 2024 List of Best Employers』
https://matt-english.com/podcast/20240129

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『全体として、「働きがいのある会社」リストは、従業員満足度の進化する風景と、今日の競争の激しい求人市場において、ポジティブでサポートが充実した職場環境を育むことの重要性を思い出させてくれます。』

2024年1月29日の1日5分ビジネス英語 https://matt-english.com/podcast/20240129

⇒上記の記事や、以前から話題になっているIT人材やDX人材の不足や育成の課題、Z世代など若い方たちの価値観の変化などからは、
「労働者の価値観の変化がESの変化を通じて企業競争力だけでなく国家間の競争力にも影響を及ぼす傾向が明確になって行く」ことが予想できるかと思います。

 同じ業界でも、人材マネジメント力や自社の魅力の発信力などが従業員や求職者などの評価で差が出てくる事例はニュースその他で目にするところですが、

 これらの事例からは、同じマネジメントをしていても、働く側の価値観が変化すれば、それに対応する必要がある事も窺えるかと思います。

 特にZ世代などの若い層と、労働力として重要性を増す高齢者の価値観が、ES(従業員満足度)全体に影響を及ぼし、企業の魅力度や生産性向上、人材の集積などを通じて競争力に影響を及ぼしていくのではと改めて感じた次第です。


Gerd AltmannによるPixabayからの画像

2.「中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2」~未来をひらくデザイン経営×知財~

昨年の話になりますが、2023年8月に、特許庁(デザイン経営プロジェクトチーム)は、中小企業によるデザイン経営の推進を目的として、『中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2 未来をひらくデザイン経営×知財』を公表しました。

出典:『中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2~未来をひらくデザイン経営×知財~』
特許庁:https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/chusho_2.html

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『このハンドブックでは、これまでに『「デザイン経営」宣言』、『中小企業のためのデザイン経営ハンドブック』で示したデザイン経営の考え方を発展させ、デザイン経営の新たなモデルを示すと共に、デザイン経営と知財活動の関係性に着目し、デザイン経営の推進力を生み出す「6つの知財アクション」を示しています。
また、このハンドブックでは、デザイン経営の実践と知財の活用によって変革と成長を遂げてきた中小企業の事例、中小企業のデザイン経営を後押ししてきた支援機関・支援企業の事例のほか、デザイン経営の実践を支援するツール「デザイン経営コンパス」 も紹介しています。』

『中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2~未来をひらくデザイン経営×知財~』
特許庁:https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/chusho_2.html

詳細は、上記のサイトをご覧いただくとして、今回のガイドブックでは、冒頭に
『徹底して「人間に向き合い」、企業の持続力を高める経営』
を記載しているように、経営者を始めとする「自社」の想いや顧客、従業員などの社内外の「人間」にこだわって、人格形成(自社のビジョンや存在意義に当たる部分)、文化醸成(自社のビジョンなどを社内外に伝えて共感を得て、モチベーションアップや共創する仲間を作る)、価値創造の3つのデザインを軸に中小企業がデザイン経営を取り入れ、活用するためのポイント、ツールや事例の紹介を記載しています。

このように、「人間」に注目することは、改定されたコーポレートガバナンス・コードの「無形資産・知的財産の重視」「人的資本経営」などとも共通する、今後の潮流の一つと感じる次第です。


Gerd AltmannによるPixabayからの画像

3.社内外の「人間」に注目してマーケティングや人材育成その他の実施の詳細を詰めていく

上記のように、「人間」への注目、こだわりが企業規模を問わず重要性を増すことは間違いないかと思いますが、
実際の事業計画とその実施・フィードバックと修正のマネジメントサイクルに落とし込んで行くことが、実効性を上げるうえで必要となってきます。

既に、社内外のアンケートなどを通じて、「人の意識や想い」の情報収集を行っている企業も目にしますが、

マーケティングや人材育成を始めとして、個々の企業活動の業務項目の詳細を詰めて行く際にも、「人間」に注目して、計画と実施を進めるために、デザイン経営や知的資産経営の考え方、ツールを利用することは有効と検討をお勧めする次第です。


Mohamed HassanによるPixabayからの画像


【今日のまとめ】

・2024年度を迎えるにあたり、既に立てた事業計画の詳細を詰めつつ実施する必要があるが、その際に社内外の人材の価値観の変化に注目する必要性の高まりが「働きがいのある企業ランキング」などからも窺える

・「人間」への注目は、2023年公表の特許庁の「中小企業のためのデザイン経営ハンドブック2」にも記載されており、今後の自社の成長においてブランドやイノベーションの面で、「人間」へのこだわりが重要性を増していることが窺える

・2024年度の事業計画を実施するための各企業活動の詳細を詰めて行く際にも「人間」は重要な要素となり、その検討と実施において、「デザイン経営」や「知的資産経営」の考え方やツールは有効なものと考える

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます(*^^*)!
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