見出し画像

高齢者対応とAI・ロボット活用の組合せの広がりの予想

【今日のポイント】

人手不足と高齢化社会への対応の両面から、スキルを持ったシニアの活用への取り組みが始まっています。

そこに、AIやロボットの適用が組み合わさることで、更に新たな展開も期待できるため、自社の競合、取引先、顧客などのAI・ロボット利用と高齢者対応について、アンテナを張っておくことは、自社の人材活用など多くの面で有益と考える次第です。


1.日本の高齢者活用への取り組み

既に多くのニュースや解説記事などでも目にするように、日本社会の高齢化対応は、高齢者の介護等のケアと、高齢者の活用促進の両面から取り組まれていますね。

東京都の「東京シニア雇用促進・トライアル65」( https://www.career-trial65.metro.tokyo.lg.jp/recruiter/ )のように、65歳以上のシニアと企業のマッチングを支援する取り組みなども始まっています。

現在は、円安を背景に海外からの労働力供給が不足していることや2024年問題などから、国内の動きがテレビなどでも多くとりあげられていますが、
これは、日本だけではなく、人手不足と高齢者問題への対応は世界的にも多くの国が抱える課題なだけに、今後も各国で様々な取り組みが進んで行くことと思います。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

2.ロボットやAIによる自動化の進展

 上記のような、高齢者対応(ケアと活用)の双方において、現在も取り組みが進んでいる配送ロボットなどの自動化、以下の記事のような飲食店でのロボット導入などの動きからは、

「AIやロボットが人手不足と高齢化の双方への対応策として貢献度を高めて行く」様子がうかがえるかと思います。

『飲食店でのロボット導入が加速中!需要拡大の背景や導入のメリットを解説』

2022/9/15の株式会社USENの開業支援サイト canaeru (https://canaeru.usen.com)の記事。

さらには、以下の記事のような「AIでAIを作る」ことや、「ロボットでロボットを作る」取り組みも進んでいます。

『AIを作るAIを作る』
2022/1/27の、株式会社OSA( http://osa-inc.jp/ )のサイト Gigazine ( https://gigazine.net/ )の記事。
https://gigazine.net/news/20220127-ai-builds-ai/

上記の記事や、以下の仮想通貨を利用したベーシックインカム導入の記事からは、AIやロボットが労働を代替した時に、経済的な面以外の生きがいを見つける必要性が高まる未来も予想できますが、

 その様な未来に至る前に、あるいは並行して、高齢者を労働力として必要とする社会への変化も進んでいると言えるかと思います。

 その時に、AIやロボットは、高齢者の労働などの社会参加を支援する方向に進み、病院や介護施設で働く介護ロボットなども含めて、
高齢者対応と人手不足対応の双方を両立させるために、AIやロボットがますます活用されるものと感じた次第です。

『ワールドコイン設立秘話:Orbの内幕【前編】──「痛みを伴うことはわかっている。お金もかかる。人々は変だと思うだろう」ブラニアCEO』
2023/8/5の、CoinDesk Japan株式会社( https://www.coindeskjapan.com/ )のサイト CoinDeskの記事。(後編も出ています)
https://www.coindeskjapan.com/195505/


Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

3.自社の人材活用と育成の視点から、取引先、競合、顧客などのAI・ロボット活用の動向にアンテナを張っておく

上記のようなAIやロボットの活用は、IoTなどのセンサー技術も含めて、今後あらゆる分野で更に広がって行くものと思います。

高齢者の活用は、自社の現在の人材の活用、それも生産性向上や既存事業とは異なる新規事業に出ていく際の、異なるスキルの取得などの面において、共通するところも多いかと考えています。

自社の人材のさらなる活用、競合他社との生産性の競争、また取引先の新たなニーズへの対応など様々な視点から、
自社の周りでのAIやロボットの活用の動向と高齢者活用とその支援事業の動向は、その組合せも含めて、アンテナを張って情報収集する価値があるものと考える次第です。


Gerd AltmannによるPixabayからの画像

【今日のまとめ】

・人手不足を背景に、スキルや経験を持つ高齢者の活用への取り組みが始まっている

・高齢者の活用においては、AIやロボットの貢献が進むものと予想される

・自社の人材活用から、他者との競争、新規ニーズの探索など様々な視点から、自社の周りでの高齢者活用とAI・ロボットの組合せの動向は、情報収集する価値がある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?