見出し画像

ルールを軽んじる人に成功はない理由とは!?

近年、さまざまなコンプライアンス違反による不祥事に端を発して法令を含めた規則などのレギュレーションの厳格化が進んでいる。みなさまも肌感覚では感じているのではないでしょうか?

規則などのルールは「我々の活動を制限する」一方で「リスクから我々を守ってくれる」。特にコマーシャル側に属する人々はルールは悪だと決めつけ戦おうとする人が多いように感じる。しかしながら、一般的にルールというものは曖昧な記述が多く、解釈によって色々な捉え方ができる。つまり、ルールの曖昧さを熟知することで「黒ではないグレーな部分を見つけ」活用するか、知っているかによって大きく変わってくるのだ。

それではルールを制することでどんなメリットを得られるのだろうか。

1) ルールを逸脱リスクを最小化できる
結果として評価を落とすリスクを下げることができる。上司にとって、小さいルールであっても逸脱する部下は信頼残高を下げる結果となり、塵も積もれば山となるのである。

2) チームマネジメントを有利に進めることができる
想像以上にルールを熟知している人は少ない。一方、マネジメント層はルール逸脱の責任を負う必要があるため、常に色々な判断を迫られるのだ。よって、ルールを熟知していることは判断を加速化させ、業務が回りやすくなる。加えて、ルールに精通していない部下からの信頼を得ることもでき、チームマネジメントに有利に働くことは間違いない。

3)成果をあげることができる
上記でも触れたが、ルールには曖昧な部分が残る。「決して黒にならない、グレーな部分で勝負することができれば優位性を担保でき、ビジネス上有利になるため、成果を得やすい。他社/他者ができないことを自分だけできることで有利に物事を進めることができるのだ。

それでは、どうすればルールに精通することができるのだろうか?以下

1)プリンシプルベースでルールをとらえること
「自分の家族にも胸を張って言えることなのかどうか?」
という判断基準を持つことが大切だと思っている。ルールのもとをたどればお天道様の下を胸を張って歩けるのか?ということではないだろうか。大半の議論はプリンシプルベースで解決するといっても過言ではない。

2)ルールが作られた背景を深く理解すること
ルールは常に追加・改定されるものである。そして背景にはルールの逸脱事例があり、何かを防止するために作られているのだ。よって、この背景を知ることで記述内容が意図することを本質的に理解できるようになる。

3)言葉の定義および範囲を突き詰めて理解すること
冒頭も述べたがルールには曖昧な記述が多い。言葉の定義は漠然として色々な捉え方ができる。よって、ルールを作成した部署に徹底して言葉の定義を確認する必要がある。定義が曖昧ならそれを確認すればいい。また、ルールが作られた背景や事例を研究することで何を意図しているのかつかむことができ、グレーゾーンを判別できるようになるのだ。

4)ヒヤリハット事例を検証して血肉とすること
ルールやその記述の定義は日々変化
するものである。ヒヤリハット事例に幅広く目を通して、最新のトレンドをつかむことが大切である。曖昧な言葉多いということは、判断する人によって結果が異なる可能性が出てくるのだ。よって、常に新しい事例にアンテナを張ることでリスクヘッジが可能になる。

このようにルールを制するものは単にコンプライアンス違反のリスクが減るだけではなく、ビジネス上も物事を有利に進めることができるのだ。また、ルールに精通したいという意識があれば上記を参考に取り組むことでルールを制する人材に育っていく。一方、私のマネジメント経験から、コンプライアンス遵守への感受性は人により大きく差があるといことがわかってきた。「意識を高めるように」指導しても同じことを繰り返してしまうのだ。この場合、意識を変えることは容易ではないため、いかにルールを逸脱しない仕組みを作るのかということが大切になる。何かを改善しなければならないとき「意識を変えること」「行動を変えること」のどちらが良いアプローチなのか?については違う議論が必要になるのではないかと思うため、別途記事を書きたいと思う。


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?