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森と話すーインドの田舎の人々

うちのスタッフアナンド君

今地球に生きている人たちの中で、毎日が天候や月・太陽の動きを敏感に感じてそれに対応して暮らす人ってどのくらいの割合いるのかなぁ、、

ロックダウン後の2020年9月から、私は今暮らすこのインドの田舎の里山の住人になった
それまでの過去10年、この場所はインドの都会暮らしに疲れた身体と思考を癒すためにタマに訪れる休息の場所だった
暮らし始めてまず実感したことは、雨が降る、朝もやがかかる、気温がちょっぴり昨日より低い、今日は風が流れている、みたいな
敏感な空気の動きを肌で感じるということ

とは言っても、私は日本の田舎で育った
小さい時からてくてくと歩いて学校に通っていた
だから、「天候を肌で毎日感じる」というのは知っているはず
いつからだろう、外のこの微妙な空気感を毎日感じることなく過ごすようになったのは、、

うちには今現在5人のスタッフが働いてくれている
5人全員みんなこの里山で生まれて育って、きっとこれからもここに暮らし続けていくだろう人たち
中でも一番お喋りで、働き者で、冗談が好きなアナンド君はみんなのお気にいり(うちは名字がアナンドだけど、アナンドは男性の名前でもある)
歴代のスタッフの中でも一番の村の情報通としても知られている

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(右がアナンド君 左は農作業を一手に引き受けているジュマンさん)

彼は、いつも風を読む
今日は風が早いから、、、冷たい風が下から吹いている、、
風が重いから午後から霧が出る、、、
空と雲を見て言い当てる天気予報はかなりの的中率
小さい時からずっと風と一緒に生きてきたんだろうな
森との距離感も付かず離れず
森から受け取る恩恵も自分が必要な分だけ
数日して同じ場所に行ってもちゃんとそこがもと通りになってる感じ
森が壊れない分だけ
決して必要以上に壊そうとしないし、
ましてや道を広げちゃうとかブルドーザーを持ち込んで、なんてしない

アナンド君に限らず村の人たちは自然に抗うってことをしない
生きてきた背景が違えば生きる方法も違う
自然に抗う、抗わないという価値観、
それ以外の全てに対する生きるという価値観

私はJudgeをやめた
なるべく都会の考えをここに持ち込まず、
私という小さい価値観を持ち込まず、
同時に村の人たちが何かしら恩恵を受けられて
幸福度がちょっぴり増すような
小さい小さい芽でありたいと思う

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サポートありがとうございます!!私が住む農村での女性支援活動や、子供達への教育、有機農業推進などできたらいいなぁ❤️