2025.3.4 #なんか見た

先週末、激しく燃え上がっていたこちらについては、自分も相当喰らってしまっていて、不毛だなと思いつつも時間があくたびに旧ツイッタにかじりついてしまっていた。
モラハラな気質の人って、ナチュラルにモラハラしているんだろうし、その自分のモラハラ性に気づいてないことによって生み出される言動こそが「モラハラ」なんだな、ってことがよーく理解できた。

子供3人いる夫婦、というので連想してしまった人がいる。
以前職場にいた男性の同僚、Sさんである。
中途入社でさっそうと現れた彼、人当たりも悪くなく一見なんでもそつなくこなすタイプに見えて、チラチラと、そこはかとなくやばい人間性が垣間見えるような人だった。
初っ端の自己紹介で、著名人と親戚であることを自慢(家系図までパワポ準備)。自分をインフルエンサーであるかのように誇示。権利は強く主張するが、自分が不利になりそうなシチュエーションからは、担当であってもそそくさと逃げる。特に同性との仕事がうまくいかず、陰口的なものを誰かれ構わず言いまくる。そのうち「あぁ…Sさんね…」という、誰もが「言語化できない微妙さ」のある人、だという認識をするようになっていた。

てっきり独身だとばかり思っていたSさんについての驚愕のプロフィールを耳にした。
実は彼には奥さんと3人のお子さんがいたらしいのだが、ある日帰宅すると、記入済の離婚届だけが置かれて、奥さんと子どもたちは忽然と姿を消してしまったらしい。
ホラーである。いろんな意味でホラーである。

ただ、その話を聞いたとき、「さもありなん」と思ってしまった自分もいた。子供3人抱えて家を出るって相当の覚悟である。日常からいきなりそこに飛び込む母親って考えづらい。職場ではそつなく振る舞うSさんからは、隠しても隠してもモラハラめいた性質が滲み出ていた。でもきっと本人は何も見えてない、気づいてもいない。

インターネットの向こうで、あるいは身近な同僚で。今も繰り返されるモラハラたちの無自覚さ。加害者の承認欲求の強さは、いつだって弱い立場に向かう。頼む、その謎のエネルギー、せめて発電とかに転用しておくれ。

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