メリーモナークフェスティバル

ハワイ最大のフラの祭典

 フラを長く嗜んでいる方は耳にすることも多いと思います。
 ハワイのハワイ島、ヒロという街で4月に行われるフラの祭典です。
 ヒロの街が大きな津波で大きな被害を受けたことを受けて、復興も兼ねて、地元でフラをしてる方が立ち上げたことが始まりのようです。

 メリーモナークとは「陽気な王様」という意味で、西洋人に禁止されてしまったフラやハワイ語などのハワイ文化を復興させたカラカウア王を讃えた名称にされたそうです。

 今ではハワイだけでなく、日本や世界から注目されて、メリーモナークがある時期は小さな街に数万人が集まる、とても賑やかな祭典に育っています。

フラのコンペディション

 主催の方々に認められたフラハーラウ(教室)が出場し、コンペディションを行います。
 フラの教室は原則は昔からフラを教えている家で受け継がれています。日本舞踊と似ているでしょうか。
 フラ教室の中にはコンペのように競い合うのを意としないところもあり、メリーモナークはとても有名になりましたが、ハワイの文化の全てと言い切るのは少し違うみたいです。
 また、コンペでいうと他にもハワイで名だたるものもいくつかあるようです。
 ですが、やはり名だたるフラ教室が、しのぎを削ってハワイの伝統を重んじながらも、フラをクリエイトしているので、見応えがあるし、その年のフラのトレンドも左右するのではと、私は曲や衣装や振り付けに注目しています。

ライブで無料で見ることができる!

 このメリーモナークは嬉しいことに無料でライブ中継を見ることができます。
 hawaii news now というサイトでメリーモナーク専門のページを作って全世界で見ることができるようしてくれます。
 こういった、内容をオープンにシェアしてることは、ハワイに元からある分かち合う文化から来ていると思いますが、今の時代に合っているし、こんなに盛り上がっている理由だと思います。

盛り上がった故に問題も

 認知度もどんどん上がることに伴い、小さなヒロの街にその時期に一気に人が集まるようになりました。
 主催者が始めにに思った復興という目的は果たされたと思いますが、時としてtoo muchになってしまっているようです。
 主催の方も世界から人が集まることは思いがけないことだったと思います。
 ハワイ全土から、ハワイ人のハワイ人によるハワイ人の文化を守るために開催したのに、そのために用意したチケットは、ハワイ人以外の方に高い価格で転売されていたり、宿泊施設が逼迫することで高い価格でのツアーが横行してしまっているそうです。
 人気が出て、光が強いと影も濃くなってしまいますね。
 私も友人と「来年は現地で見たいね!」などと、はしゃいでいましたが、そのような話を聞いて、日本でインターネットで応援しようと思い直しております。

魅了するパフォーマンス

 コンペは3日間で、内容の割には潔くパッと終わります。
 とてもハワイ人らしい時間感覚だなと思ってます。
 大会は、古典フラ(フラカヒコ)・現代フラ(アウアナ)・ミスアロハフラのカテゴリーで進みます。
 教室に通う生徒は大抵子供の頃から習っていて、踊りの所作は完璧に身についています。
 正確なステップ、足の運び、手の運び、顔の表情、フラの伝統的な踊りの決まりの制限の中で、体の全てを使って、その曲を表現します。
 温故知新、古い伝統的な中に新しいアイデアを散りばめてトレンドが生まれます。
 振り付け、衣装、表情がその曲にマッチしているも大切です。
 ハワイの方々は元々明るくて表現力が豊か、身体的にも肉感的でバネがあるので伸びやかで華やかです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?